出版社内容情報
政財界、指導者が読むべき財政改革成功への至言の書。
100億円の借財をかかえた年収20億円の会社を、8年間かけて100億円の貯金がある会社にしてしまった! 幕末の備中松山藩の財政改革にあたった山田方谷は、実は小泉首相が田中眞紀子外相(当時)に一読をすすめた「重職心得箇条」の佐藤一斎に師事した。山田方谷が自説「理財論」をいかに実践して、破綻しかかった松山藩を窮地から救ったのか。この書には、今指導者が学ぶべき“改革”の精髄が実にわかり易く書かれている。
内容説明
山田方谷は、幕末期に、今の金額に換算すると百億円にものぼる借財を抱えた備中松山藩の財政改革を遂行した。この改革は、今まさに政府がやらんとしている「構造改革」にほかならない。まず、自らを戒め、徹底的に無駄を省き、産業を興し、目標を定めて改革に邁進した。その結果、莫大な借財を抱えていた備中松山藩は、八年後には、逆に百億円の蓄財を持つ裕福な藩に変貌してしまう。この改革の理念をわかりやすく著したのが、この方谷の著「理財論」である。政財界をはじめ、あらゆる組織の指導者必読。
目次
重税への疑問
哲学の重要性
泰平の世の陥穽
原点への回帰
財の外に立つ者
財の内に屈する者
為政の目標
理想の国家
歴史に学ぶ
指導者の器量
理財論を問う
天命と人道
弱小国の憂い
孟子の教え
正道を邁進する
適切な利潤
近道は無い
著者等紹介
厚谷襄児[アツヤジョウジ]
1934年函館市生まれ。1957年東北大学法学部卒業、1958年公正取引委員会事務局に入局。官房総務課長、経済部長、事務局長を経て、1990年北海道大学法学部教授(1992‐94年北海道大学法学部長)に。北海道大学名誉教授、帝京大学法学部教授、弁護士
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