出版社内容情報
遊び心いっぱいで体験するとクラシックって痛快だ!
ブルース・ブラザースからグレン・グールドまで、都はるみからルチアーノ・パヴァロッティまで、玉木正之の楽しむ、音楽、歌、歌、歌の世界。あらためて考えてみると「歌」とは、じつに不思議なものである。なぜか、しみじみと心が癒されたり、思わず目頭が熱くなったりする。心を直接わしづかみにされたような気分になる。クラシックそして音楽に興味を持ち始めている人にとって、最もうれしい音楽・クラシック入門必読文庫だ。
内容説明
あらためて考えてみると、「歌」とは、じつに不思議なものである。それは、ただの喉のふるえにすぎない。声帯のつくりだす空気の振動にすぎない。高い音や低い音、大きな音や小さな音が組み合わされて、ただ空気を揺すり、鼓膜を揺すっているだけのものにすぎない。ところが、そのただの喉のふるえに、わたしたちは激しく心を動かされる。単なる空気の振動に、心が動かされる。なぜか、しみじみと心がいやされたり、思わず目頭が熱くなったりする。歌詞の内容どころか、空気の振動を伝えてくれる鼓膜の存在すら忘れ去り、心を直接わしづかみされたような気分になる。
目次
第1章 音楽は嫌い!
第2章 オペラが好き!
第3章 歌が好き!
第4章 レニーが好き!
第5章 やっぱり音楽も好き!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとしん
1
図書館で見つけて楽しく読みました。文庫化されていたんですね!『音』や『歌』を楽しむ立場からの、音楽案内の本がたくさん出版されると素敵だなぁーって思いました。2010/10/10
ナルシスト
0
「クラシック道場入門」は僕の音楽人生のバイブルのような本だが、その著者による軽い音楽エッセイだ。ただ著者のようにクラシック音楽にははまっているいが、オペラにははまってないのが読んでいて悔しい。玉木氏のスポーツエッセイもたまらなく好きだが、音楽についてかたる熱さも尋常ではない。スポーツが文化であるとともに音楽がどっぷり文化として浸透しているヨーロッパがやっぱりうらやましい。日本という音楽やスポーツが文化としてなじまない土壌を嘆きながら、音楽を楽しむことの楽しさや意義をたからかに歌い上げて勇ましい。2013/08/24
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