出版社内容情報
元気のない男たちの背骨を蘇らせる「順逆は人生の陰陽なり」。
武士道というと、すぐに「葉隠」が引かれる。しかし、武士道の本流は重厚な儒教(朱子学)に裏打ちされた儒教的士道だった。その朱子学的武士道の形式主義・外面主義を鋭く批判し、内在的内面的武士道を唱えた人たちがいた。中江藤樹に始まり、新渡戸稲造、内村鑑三にいたる日本陽明学者の系譜である。著者はその思想の核心を明らかにしながら、今の日本人に失われた精神の高貴性を主張する。
内容説明
武士道というと、すぐに「葉隠」が思い浮かぶ。しかし、これとは別に、江戸武士道の本流とされるのは重厚な儒教(朱子学)に裏打ちされた儒教的士道だった。その朱子学的武士道の形式主義、外面主義を鋭く批判し、心に根ざした武士道を唱えた人たちがいた。中江藤樹に始まり、熊沢蕃山、河合継之助、新渡戸稲造、内村鑑三にいたる日本陽明学者の系譜である。著者はその思想の核心を明らかにしながら、今の日本人に失われた精神の高貴性の復権を主張する。
目次
第1章 武士道と現在
第2章 武士道と「士道」
第3章 朱子学的士道
第4章 陽明学的士道―中江藤樹の「士道」
第5章 熊沢蕃山「士道」の綱承と展開
第6章 「日本国の人理」―河井継之助の陽明学的士道
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