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小学館文庫
「玉砕総指揮官」の絵手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094026764
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

硫黄島に散った栗林中将が留学の地アメリカから息子に伝えたこと。

昭和3年、軍事研究のためアメリカに留学した陸軍大尉栗林忠道が、幼い息子・太郎に書き綴った絵入りの手紙。その15年後、彼は総指揮官として赴いた硫黄島で玉砕する。留学先からの絵手紙と、戦地から娘・たか子に宛てた手紙、双方を初公開。子に対する父親の深い愛情とユーモアに溢れた文面から、軍人・栗林の人生の明暗ともうひとつの戦中史が見えてくる。監修・細木重辰(軍事史研究家)解説・枝川公一(ノンフィクション作家)

内容説明

昭和3年、軍事研究のためアメリカに留学した陸軍大尉栗林忠道が、幼い息子・太郎に書き綴った絵入りの手紙。その15年後、彼は総指揮官として赴いた硫黄島で玉砕する。留学先からの絵手紙と、戦地から娘・たか子に宛てた手紙、双方を初公開。子に対する父親の深い愛情とユーモアに溢れた文面から、軍人・栗林の人生の明暗ともうひとつの戦中史が見えてくる。

目次

太郎君へ―昭和3年3月~昭和5年4月アメリカより
たこちゃんへ―昭和19年6月~昭和20年1月硫黄島より
妻子供達へ―昭和19年6月25日、昭和20年2月3日硫黄島より

著者等紹介

栗林忠道[クリバヤシタダミチ]
1891~1945年。長野県生まれ。陸軍士官学校、陸軍大学校を卒業後アメリカに留学。昭和18年に陸軍中将に任ぜられ、翌年小笠原軍団長として硫黄島に着任。20年同島で戦死。死後、陸軍大将となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

50
硫黄島の話や栗林中将の本は読みましたが、勇猛果敢で部下思いの人となりとは違った、家族愛にあふれた絵や手紙が心を打ちます。2018/12/29

金吾

32
○栗林中将の人間性や観察眼が伝わります。また家族に対する親愛が心を揺さぶりました。2023/02/19

mawaji

7
毎年8月に読んでいる梯久美子「散るぞ悲しき」の主要参考文献に載っていた本書は妻を労わり子煩悩で筆まめな栗林将校の絵手紙で書き綴られた戦中史。米国留学中のものはほのぼのとした日常にユーモアを交えた文面ですが、硫黄島から送られた2通の手紙は軍人として家族へ厳しい内容が綴られているなかでお勝手の隙間風の心配をする優しい夫であり父親である栗林の姿が垣間見られます。米国の国力を知悉しており負け戦が確定している硫黄島での戦いに臨まなければならなかった栗林中将の覚悟を思うと、戦争の愚かさ、無意味さを感じざるを得ません。2022/09/11

けんとまん1007

7
この方だったのか・・・と、思い出した。栗林中将の名前が記憶の底から蘇ってきた。中にも書かれていたが、アメリカ軍からも讃えられた指揮官。そして、軍という限られた世界にいながら(いたからこそかも)、その先を見通す眼や、事実を見通す眼を感じ取ることができる。だからこそ、この本のような絵手紙を書くこともできたのだと思う。小さかったお子さんへ、奥様への便り。そこに籠められた思いについて、想像することは難くないが、そんな自分の想像を超えるものがあるように思う。こういう方こそ、生き残っていただきたかった。2011/12/10

Madoka.@書店員復帰を目指し中!

5
栗林忠道は大日本帝國の陸軍の軍人というイメージが強いがそれにプラスして子煩悩な父親というイメージも強い。以前、栗林中将の関連の本を読んだ時に息子さんに送った絵手紙の本がある事を知り、この本を手にとった。絵の才能があるのだろうなと感じる程、絵が上手で驚いた。文章もわかりやすく書いてあり、栗林中将の生活が窺える。家族思いの父であり、夫である。2012/11/15

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