出版社内容情報
言葉の霊力に重きをなしてきた「言霊の国」ニッポンにあって、報道の客観性は遠いところにあった。ミスリードの連続を数々の事例を持って検証し、朝日新聞に代表される新聞ジャーナリズムの姿勢を問う。
古来、現実よりも言葉の霊力に重きをなしてきた「言霊の国」ニッポンにあって報道の客観性は遠いところにあった。その精神風土を冷静に見すえることなく、迷妄なコトバ=記事をたれ流してきたのが大新聞の報道姿勢でなかったのか。新聞はウソをつかない“社会の木鐸”などの言葉が空しくなる虚報、ミスリードの連続を数々の事例を持って検証し、朝日新聞に代表される新聞ジャーナリズムの姿勢を問う。
内容説明
「なぜ日本の大新聞は虚報が多いのかということを不思議に思うだろう。(中略)一言で言うと、日本民族の伝統的思考法の中に、報道の客観性というものを著しく損ねるものがあるからである」(本文より)言霊の国ニッポンにあって現実よりもコトバの霊力が一人歩きしてしまう。そうした精神風土を見すえることなく、虚妄なコトバ=記事を流し続けた大新聞は、“社会の木鐸”たりえない。北朝鮮問題しかり、自衛隊、有事法制など多岐にわたる事例を検証し、朝日新聞に代表される新聞ジャーナリズムの姿勢を問う。
目次
第1部 虚報事例研究(社会・共産主義に対する迷妄の産物;空想的平和主義の産物;「護憲教」の産物;差別思想の産物;逃げ惑う朝日新聞;筒井康隆氏断筆宣言と大江健三郎氏の偏見;空想的平和主義再考―朝日新聞社からの抗議)
第2部 なぜ虚報が生み出されるのか(虚報を巡る対論;虚報を生む精神構造)
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家・1954年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。以後作家活動に専念
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