出版社内容情報
自己中心に生きがちな現代人へ「夫婦・親子」の真のあり方。
夫婦や親子の愛のあり方、あるいは真実に生きることの大切さを、著者に届いた手紙に対する返信の形をとりながら読者に語りかける三浦綾子のエッセイ集。誰もが自己中心に生きていきがちな病める現代への警告をこめて、それでも悩める人々と共に心の在り方を考える、優しい愛の手紙。伴侶に、家族に、隣人に、自分自身に葛藤する人たちへ、生の視点を変えてみる手がかりや、いくつもの挿話を挟みながら、誠実な言葉で向きあっていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょび
9
三浦綾子さんの本を読むと、自分がなんてちっぽけな存在なんだと思うと同時に自分自身の心を入れ替えさせてくれるというか、新しい自分にこれからなれるような不思議な気持ちになれます。また再読してみたい素敵なエッセイ。2013/12/26
Midori Nozawa
5
毎日のように寝る前に少しずつ読んだりして読了しました。ひとつひとつが手紙文で、短いので読みやすい反面、内容が深くてちょっとしんどかったです。戦争で日本が中国でやった残虐な行為、まさにそれをやった兵隊の証言もありました。綾子さんがロンドン塔を訪れた時、現地のガイドがヘンリー八世は自分の情欲のために4人の女性の首をここではねたと説明したと。ドイツのナチスの関連施設などもその残虐性を後世に伝えています。日本ではなかったことにしたり、歴史を政権が書き換えたり。罪深さを悔い改め、繰り返さないことが大切だと思った。2021/06/22
のり
2
今の時代にも通じる心の持ち方、世の中についての考え方が書かれていた。 特に、「お互いを生かすためのあり方」や「上手に話ができない」、「明るく生きるために」などが印象的。2024/10/25
わらにーもsgr
0
三浦綾子記念館に行った翌日、通りかがった喜茂別町のブックイベンドで買いました。考え方が自分と異なる点がたくさんあって、いい気づきをもらえました。記念館よかったなー。2016/09/05
ach¡
0
「男はその母によって育てられ、妻によって人間になる」2014/12/26