小学館文庫<br> われ弱ければ―矢嶋楫子伝

個数:
電子版価格
¥550
  • 電書あり

小学館文庫
われ弱ければ―矢嶋楫子伝

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月28日 21時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094021844
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報

初代女子学院院長を務めた矢嶋楫子の波乱万丈の生涯。

"厳しい明治の世、熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫に再三生命の危機にさらされ、自分から離縁を言い渡す。当時の風潮に反するかつの行いに世間も身内も冷たく、三人の子を置いて単身東京へ行くことに。船旅の途中自らに「楫子」と命名し、強い意志で教師を志す楫子だったが、十歳近くも年下の妻子ある書生との恋愛、出産を経て、人の""弱さ""を痛感する。そして出会ったのがキリスト教だった。"

内容説明

厳しい明治の世、熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫に再三生命の危機にさらされ、自分から離縁を言い渡す。当時の風潮に反するかつの行いに世間も身内も冷たく、三人の子を置いて単身東京へ行くことに。船旅の途中自らに「楫子」と命名し、強い意志で教師を志す楫子だったが、十歳近くも年下の妻子ある書生との恋愛、出産を経て、人の“弱さ”を痛感する。そして出会ったのがキリスト教だった。女子学院初代院長・日本キリスト教婦人矯風会初代会頭を務め、新しい女性の生き方を提示した矢嶋楫子の波瀾の人生。

目次

黒髪
鼻緒
逢瀬
盟約
ミセス・ツルー
長煙管
汐留橋
反発
桜井女学校
婦人矯風会
苦界
面影
訓令第十二号
天洋丸
われ弱ければ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

61
関東御三家、そうそうたるハイブレーン輩出の存在として知られる女学院。創設者 楫子の名前は日本史で既知だっただけ。九州から出て辛酸をなめた履歴の持ち主であり、徳富兄弟の伯母とは知らなかった(ある意味、この2人への見方が変容した)荻野さんと同じで彼女も若い男性との愛に破れ人生の曠野を彷徨った。そして救いを、神を求めた。良きにつけ悪しきにつけ同じく「イエスへの信仰に身を捧げた」筆者ならではの表現、主観客観的色彩が存分に展開する。明治期の宣教師(特に女性)はツルーのような方が多い気がする・・真にクリスチャン。2022/10/11

ach¡

46
“余談だが”こそ使わないが司馬リョー然とした脱線具合はまさに楫子がゆく。明治~大正を生きた偉大な女性教育者で社会活動家であります。人間は間違いを犯さずに生きることは出来ないという当然の鞭でペチペチと両頬を打たれるような切ない痛みと、その後にジワる安心感はTHE三浦文学。綾ピ自身、教師時代に死の軍国教育を施してしまった罪悪を消化できず苦しんだ過去があり、それ故自暴自棄に生きてしまった不実な時間があるからして、教育者でありながら妻子ある人の子を生んだ楫子が抱えた苦しみに共感し同情せずにはいられなかったのだろう2016/10/17

ネギっ子gen

34
“男尊女卑”が厳しい明治の世で、九州は熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫と離縁し、3人の子と離れ独り東京へ。船中自らを「楫子」と命名し、教師を志す楫子だったが、妻子ある書生との恋愛出産を経て “人の弱さ” を痛感。そして出会ったのが、キリスト教だった。日本キリスト教婦人矯風会を結成し、禁酒、禁煙、廃娼運動を広く行う一方、女子学院の初代院長に。幼き頃「渋柿」と渾名された強い女性のイメージがある方だから、良い題名と思う。日本最高齢・女性映画監督の山田火砂子により、常盤貴子主演で映画化が進んでいますね。⇒2021/12/25

ちょん

26
矢島楫子という新しい女性の生き方を提示した生涯を描いた話。明治の極端な男尊女卑、女性の扱いの酷さに嫌気がさした。この時代に楫子のように生き方をしていたら、そりゃ反感は買うし許されないだろうな。いろいろ意見はあるだろうが、こういう強い人が必要だった時代。2015/11/16

あおい

25
女子学院初代院長、婦人矯風会初代会頭、など日本の女性の教育と権利に尽くした女性、矢嶋楫子の生涯を描いた本。幼い頃の環境、若い頃の過ち、ミセスツルーとの出会い。全てが立派で模範的な人生とは少し違うかもしれないが、そのキリスト者としての生き方と生徒への愛はたくさんの女性を救ったはずだ。「あなたがたは聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」2018/09/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4491
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。