昭和の歴史 〈第1巻〉 昭和への胎動 金原左門

昭和の歴史 〈第1巻〉 昭和への胎動 金原左門

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784094011012
  • NDC分類 210.7

出版社内容情報

政治から風俗まで。一人一巻の責任執筆で、ジャンルを超えた、さまざまな昭和をここに結集。あなたの生きた時代の鮮烈な鼓動を、確かな息づかいを、もう一度いまあなたに語りかける、手軽な文庫判・全10巻。新事実・新視点で迫る昭和史です。

第一次世界大戦後の日本に花開いた大正デモクラシー。民本主義の潮流は高まり、白樺派水平社などの文化運動や社会運動は、地方でも結実した。自由主義的な風潮の中、原敬の暗殺、そして大正12年の関東大震災は、つづく「昭和」の状況を暗示するものだったか。大震災後、「都市と市民の時代」が到来し、普通選挙法が議会で可決されたが、それは治安維持法とのだき合わせであった。

内容説明

デモクラシーと自由主義か、国家権力と軍部勢力の伸長か。大正時代、国民には二つの道の選択があった。関東大震災・護憲三派内閣・高揚する民衆運動…、「昭和」日本の行く道をきめたこの時期の動きを、多角的にさぐる。

目次

昭和へのふたつの道―はじめに
「改造」の時代
デモクラシーの思潮
自由教育と民衆教育
政治的権利獲得への道
朝鮮民族の独立運動
排日と軍縮
関東大震災と天譴論
普通選挙法と治安維持法
労働者・農民の改革運動
大衆文化と世相の変化
政党内閣と社会不安
転機に直面する国家と国民―おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao

4
1988年7月1日発行(同年8月20日、第2刷)。単行本は1983年2月発行。サブタイトル「大正デモクラシーの開花と挫折」。デモクラシー、自由教育、普選運動、朝鮮独立運動、無産政党、全国水平社、女性解放運動…。「デモクラシー」がなぜ挫折したのか。大正14年(1925年)の治安維持法の制定が最大の要因だったと思うが、本書を読んでみて、大正12年(1923年)の関東大震災の影響も非常に大きかったことに気づいた。「共謀罪」が強行されようとしている今、大正デモクラシーから昭和初期の歴史を学び直す必要を感じている。2017/05/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/408120
  • ご注意事項

最近チェックした商品