内容説明
この世は、悪という汚泥の中に、善という一輪の花が咲くところ。いつか自分も「悪意」の餌食になるかもしれない。自分の中の「悪意」が人を傷つけるかもしれない。あなたの汚泥に花があるのか、たましいに問うてみよう。
目次
第1章 なぜこの世に「悪意」が存在するのか―「悪」についてのスピリチュアル的考察(人はなぜ生まれてくるのか;「悪しきたましい」が求めるもの ほか)
第2章 「悪意」とは何か(「悪意」を生み出すもの;日本にはなぜ「悪意」がはびこりやすいのか ほか)
第3章 「善意」とは何か(「本当の善意」は存在するか;「大我の善意」と「小我の善意」の見分け方)
第4章 「悪意」にどう打ち克つか(自分に向けられた「悪意」に打ち克つ方法;「悪意」に打ち克つ処方箋 ほか)
第5章 「善意」を育てるために―たましいの鍛え方(体験する;想像する ほか)
著者等紹介
江原啓之[エハラヒロユキ]
スピリチュアルカウンセラー。オペラ歌手。1989年、スピリチュアリズム研究所を設立。イギリスで学んだスピリチュアリズムを取り入れ、カウンセリングを開始(個人カウンセリングは休止中)。現在は雑誌・テレビをはじめ、あらゆるメディアで活躍中。音楽の分野でも才能を発揮、シングルCD『小さな奇跡』、アルバム『愛の詩』などをリリースしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
47
悪意からの対処法、少し勉強になった。「つきあいを絶つわけにはいかない関係なら、これからは自分のすべてを出すのではなく、『腹六分』の関係でつきあうことです。人間関係において、自分の全部をあからさまに出していい相手はいません。全部を理解してほしいと思うのは、厳しいことを言うようですが、甘えであり、依存心なのです。」「『嫌い』という感情は、実は自分自身を映し出す鏡。人は、自分の中にないものに対しては無関心。」2018/09/19
kazu_tea
7
悪意とは、いったい何なのか・・・何となく心の片隅で感じていた疑問と、この本のタイトルが重なり手にした本です。悪意とは、弱さと無知。悪意から学び善意に気付く。自分の中の悪のパーセンテージを減らしていくこと。幸せな人は意地悪をしない。悪の種、善の種、どちらを蒔いても悪は悪として、善は善として、結局は自分にかえってくる。・・・成る程なと思う。2012/11/26
Mayumi O
4
スピリチュアル的な要素も書いてあるけれど、人として生まれ、どう生きていくのかが書かれている。ネット時代の悪意に対して、どう向き合ってそれを学びに変えていくのか。悪い意味ではなく当たり前のことが書かれている。真理は当たり前の中にあるのだろうな。2012/06/21
まなあん
3
人の心に必ず存在する「善意」と「悪意」。「善意」で生きることは大切なことであるが、逆の「悪意」も人間の成長のためには必要である。大我の心で善行をする、意地悪な気持ちを持つとき自分の内面と向き合う、そんな静かな心持が「善意」へとつながる。2012/09/05
とまと
3
小我と大我。小我で生きず、大我で、物事を冷静に、母性をもって生きていく。マザーテレサのように。ヨガ哲学の内容が江原さんの文章でわかりやすく書かれていた。無知と弱さを克服できるように、少しずつ成長できるように。2012/04/21