出版社内容情報
「女性セブン」で'03年10月から'04年8月まで連載して好評を博した中村うさぎのエッセイと倉田真由美の漫画のコラボレーション。ショッピング中毒からホストクラブ通い、そしてホストに出会ったことで若さと美貌を振り返ることになり、美容整形へ…とハマっていった中村うさぎ。しかし、外見の老化を防止、修正することができても、内面的なオバサン度はまた別の問題と感じ、真のオバサンとはどんな存在なのか、オバサン化をくいとめるためにはどうしたらよいのかを追及します。また、オバサン度の高さを自認する倉田真由美も年齢を超えた“オバ化”について考え、漫画で表現していきます。彼女たちが定義するオバサンとは憎むべきもの、否定するものでなく、ときに愛しく哀しい存在です。
内容説明
中村うさぎ・倉田真由美が斬るオバサンの正体。
目次
“傍若無人”を“天真爛漫”と言い張るオバサンマインド
オバサンが気にする「世間」には「顔」がある
オバサンの服を笑う者こそオバサンである
「熟女AV」に自己投影するオバサンの自意識
独善的ルールで大イバリ「銭湯の王様」
群れ固まる女子高生とオバサンの共通点は「世間の狭さ」
オバサンの「お得」って、合理的じゃない
オバサンの噂好きは平穏無事な生活の確認作業
人生がつまらないからオバサンは趣味に走る
オバサン料理を貧乏臭くしているのは…〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふらん
14
整形・買い物依存の自虐作家さんによるオバさん論。曰く「オバサンになる、ということは、いろんな論法を用いて自己の欲望を正当化し、社会生活に必要な我慢を放棄して開き直ってしまうメンタリティのことなのだろう」…おおお~!2015/08/14
もーちゃん
14
軽い読み物と思って手に取ったけど、なかなか深い。棚に上げがちなとこ自戒する。2014/01/25
tokkun1002
13
うさたま共著エッセイ。2005年。「女性セブン」2003〜2004年掲載。オバサンの生態をあるある調にまとめている。実体験からでたものは面白いね。2014/08/05
にゃも
11
積読本から発掘。何故こんな本を買ったんだろう(もちろんブックオフでだが)と思いつつ読んでみた。20年ほど前に雑誌に掲載されたものをまとめたものということで、文中に出てきたみのもんたという名前に時代を感じる。また、P113の「通りすがりの見知らぬ他人」に簡単にものを頼むオバサンには驚愕した。いろんな人がいるもんだ。2023/10/08
pom
8
中村うさぎ曰く、自分と価値観の違う人間をすべて「間違っている」と思い込むクセがオバサン全般の悪しき性向である。お節介に仕切りに説教!自分に思い当たり過ぎてやるせなくなったわ。ほんま自戒せねば。オバサンになるということはいろんな論法を用いて自己の欲望を正当化し、社会生活に必要な我慢を放棄し開き直ってしまうメンタリティを指すって定義が鋭い!やっぱり中村うさぎだわ2016/02/14
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