愛犬王―平岩米吉伝

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093897037
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

昭和の初め自由が丘に数十匹の犬と暮らす男がいた。寝食を共にして犬たちの喜怒哀楽を観察した。雑誌「動物文学」を創刊し犬たちの詩歌を詠んだ。オオカミを飼い慣らして銀座を散歩したこともあった。犬を愛し犬科動物のすべてを極めようとした。稀代の研究家の情熱あふれる生涯。第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。

目次

第1章 狼に憧れた神童
第2章 白日荘のにぎやかな住人
第3章 動物文学に集う人々
第4章 愛犬の系譜
第5章 戦火のなかの動物
第6章 犬は笑うのか?
第7章 狼との対話
第8章 奇人先生の愛した犬たち

著者等紹介

片野ゆか[カタノユカ]
1966年東京生まれ。東洋大学社会学部卒。人材募集広告の営業職を経て、フリーライターに。人と犬の生活をテーマにしたもの全般、グルメ・食文化、美容・ダイエット、各種生活情報などについて雑誌、書籍等で執筆。『愛犬王―平岩米吉伝』で第12回ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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マリリン

44
狼に憧れた神童平岩米吉の原点は想像を絶する幼少期。昭和初期とはいえ自由が丘で犬・狼・コヨーテ・ジャッカル・狐・狸等を飼い、特に犬への深い愛情の記録から生まれた功績は計り知れない。オオカミの絶滅にもフィラリアが関わっていたとは。愛犬を亡くした米吉がとった行動から動物に対する敬愛の念を感じた。人と動物の関係は人と人との関係然りだ。陰で支えた妻や熱い絆で結ばれた父と娘。生涯をかけて愛した犬たちの事を書いた本を読んでみたい。「森から来た魚」に登場した広川農相然り、当時の人達の個性と愛情に満ちた生き方に惹かれた。2021/06/10

みみりん

8
NHKラジオ番組高橋源一郎の飛ぶ教室で取り上げられた書籍。知って良かった!子どもの頃から動物文学が好きでシートン動物記もムツゴロウさんの著書も中学高校の図書館にある動物の本は片っ端から読んだので平岩米吉の著書は蔵書になかったのか?私の実家で飼った犬もフィラリアが原因で亡くなっている。動物と暮らすことは世話は大変でも替えがたい魅力がある。それが伝わってきて何回も涙した。しかし東京でハイエナやジャッカルとは😓以前自由が丘を仕事で訪れた時に広大な林のような庭がある家を見て驚いたのだが平岩家の庭だったのか。2023/10/01

takao

4
ふむ2024/04/29

らむし

3
日本犬が絶滅寸前になっていたのは知らんかった。柴犬は今や世界で大人気だがもしかしたら消えていたかもしれなかったとは。自由が丘の土地は広すぎるだろう。フィラリア撲滅の活動は素晴らしいと思う。実際にフィラリアに侵された犬の心臓の標本を見たことがあるが、可哀想すぎて言葉にできない。2024/04/20

amabiko

2
平岩の伝記であると同時に、飼われていた犬の伝記?部分も多くを占める。それだけ犬と密接不可分の生涯だったということか。平岩の著作も適度に取り込まれていて、それらを読んでみようという気持ちもなった。ただ、重複する叙述が気になった。2021/09/10

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