殺戮（バルカン）と絶望（ロシア）の大地

落合 信彦【著】

小学館（1993/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 254p／高さ 20cm
• 商品コード 9784093893077
• NDC分類 302.39
• Cコード C0095

出版社内容情報

いまやバルカン半島やロシアで起こっていること、決して対岸の火ではない。戦火と混迷にあえぐ地に潜入した著者が、民族対立の真相や暗黒の未来を、現地要人への直撃インタビューで生々しく解明する。

目次　第１部　殺戮の大地・バルカン　第１章　国境を越えベオグラードへ　第２章　セルビア民族主義の象徴（シンボル）　?シェシェリ急進党党首　第３章　地獄（コソボ）から来た大天使?アルカン　第４章　民主派のリーダーという仮面を被った男?ドラシュコビッチ　第５章　世界を知り尽くした外交の職人?ヨバノビッチ外相　第６章　コソボへの道　第７章　コソボの哲人大統領?イブラヒム・ルゴヴァ　第８章　沈黙の支配する街・プリシティナ　第９章　『大アルバニア』を夢見る老民族主義者?チョシャ博士　第10章　永遠の火薬庫・バルカン　第２部　絶望の大地・ロシア　第１章　いよいよ深まるロシアの混沌（ケイオス）　第２章　副大統領、アレクサンドル・ルツコイ　第３章　エリツィンのためにマスコミを操る男?ポルトラーニン　第４章　ハズブラートフの参謀?イスプラヴニコフ最高会議副議長　第５章　コルホーズ『ボレッツ』再訪　第６章　考察?ロシアに援助は必要か？　第７章　８人組クーデターの真実を語りだしたＫＧＢのドン　?クリュチコフ

内容説明

なぜ殺しあうのか、なぜ憎しみあうのか、戦火のバルカン、混迷のロシアに潜入、国際ジャーナリストが平和ボケ日本人にたたきつける衝撃の現場報告。

目次

第１部　殺戮の大地・バルカン（国境を越えベオグラードへ；セルビア民族主義の象徴―シェシェリ急進党党首；地獄から来た大天使―アルカン；民主派のリーダーという仮面を被った男―ドラシュコビッチ；世界を知り尽くした外交の職人―ヨバノビッチ外相；コソボへの道；コソボの哲人大統領―イブラヒム・ルゴヴァ；沈黙の支配する街・プリシティナ；『大アルバニア』を夢見る老民族主義者―チョシャ博士；永遠の火薬庫・バルカン）
第２部　絶望の大地・ロシア（いよいよ深まるロシアの混沌；副大統領、アレクサンドル・ルツコイ；エリツィンのためにマスコミを操る男―ポルトラーニン；ハズブラートフの参謀―イスプラヴニコフ最高会議副議長；コルホーズ『ボレッツ』再訪；考察―ロシアに援助は必要か？；８人組クーデターの真実を語りだしたＫＧＢの元ドン―クリュチコフ）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[黑猫]

1998年4月1日読了

1998/04/01

[うにこ。]

ユーゴスラヴィア内戦のさなか、コソボが独立を宣言した直後くらいのセルビアからコソボ、そしてロシアを訪れてそれぞれの国の活動家や政治家にインタビューを行ったルポ。思ってたより面白かった。情報としてはもう完全に古いのだけど、セルビアという国の、周辺国との関係や国民感情がかなり分かりやすくて思わぬありがたい副産物。こういう経緯があるのなら、そりゃあセルビア人も今日の戦争でロシアの側に立つわ…賛成はできないけど理解できちゃう……。

2023/12/30