出版社内容情報
坂野潤治(東京大学名誉教授)×田原総一朗(ジャーナリスト)
田原総一朗が近代史の第一人者から徹底的に聞きだした「教科書に書いてない話」。
「戦前の軍国主義はウソ」「日本は古代から象徴天皇制」など面白エピソードが満載。日本の近代史の内幕を紐解く。
内容説明
田原総一朗が近代史の泰斗から徹底的に聞き出した大日本帝国時代の内幕。
目次
第1章 大日本帝国憲法制定をめぐる政権暗闘
第2章 美濃部達吉と北一輝はつながっていた
第3章 満洲事変拡大は米国のミス
第4章 リベラルとデモクラシーは別物
第5章 日本では革命は起きない
第6章 「海外雄飛」も「議会」もワンセット
著者等紹介
坂野潤治[バンノジュンジ]
1937年生まれ。東京大学卒。東京大学名誉教授。『近代日本の国家構想』(岩波書店)で吉野作造賞を受賞
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年生まれ。早稲田大学卒。岩波映画製作所、テレビ東京を経てフリージャーナリストに。テレビ朝日系列で「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」の司会などを務め、城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuji
5
★★★★☆「天皇制」「統帥権」「外交大権」など、世間一般的に思われている明治憲法を坂野潤治さんと田原総一朗さんが対談形式で否定・考察してまとめた本。私自身に明治憲法についての知識があれば良いのだが、言っている事が正しいのか、正しくないのか個人的な判断すら出来なかった。明治憲法をキチンと勉強した事がある人が読めばかなり面白い本だと思う。日本の天皇制は世界を見渡しても非常に稀有であるし、平清盛の時代から誰も手を付けることが出来なかったというのは正にそのとおりだと思った(本能寺が無ければ信長はあったかも)。2016/11/14
うだうだ
4
久しぶりに衝撃を受けた本。故坂野教授と田原総一朗氏の対談本。学生のときにこの本や故坂野教授の本に出会っていたら、学問的興味の方向が変わったかもしれない。楽しさと同時にそんな悔しさを味わった。明治憲法は民主的憲法として運用されてきた、明治時代から象徴天皇制等々の内容は、民主主義はアメリカからもたらされたとする定説にノーを突きつける。しかもその論拠が、四十年かけて調べた資料をもとにしているのも頭が下がる。明治以降の政治史の理解をするには、教科書よりこの本の方がいいのでは?図書館本だけど、買って読み直したい。2024/01/18
Haruka Fukuhara
3
意外と面白かった。気になった点、面白かった点いろいろあるけれど、対談での発言なのであえて深入りせずにおく。縦横無尽に論じていて、あまり知識がなくても楽しめそう。明治憲法は民主的だった、という程度のことを知らなかったという田原の無知と自らの不勉強を教育のせいにする厚顔には呆れるが、テレビの人とはそういうものなのだろう。2017/03/30
汀松@真言宗
2
明治憲法から象徴天皇制であった、という対談の本2013/02/09
メルセ・ひすい
1
8-02 赤7-58 二流・・? 米国のスパイ??田原総一朗が近代史の泰斗から徹底的に聞き出した、大日本帝国時代の内幕。大日本帝国憲法制定をめぐる政権暗闘、美濃部達吉と北一輝はつながっていた、満州事変拡大は米国のミスなど、「暗黒近代史」の常識を覆す。★それより、なぜ、北方領土拡大説がポシャッたか ? のほうが面白いんジャン!当時の航空機等の工作機械は米国製・・ 日本製の機械はゴミ。それで勝てんの・・・ 兵員・市民はほとんど飢餓状態ですよ・・五十六はハーバードでしょ。2006/11/10