出版社内容情報
これまでの人生と85歳の日常を綴る初著作
本作は、映画『五番町夕霧楼』や『人生劇場 飛車角』、NHK大河ドラマ『おんな太閤記』、舞台『唐人お吉』など様々な作品で主演を果たしてきた女優・佐久間良子さんの初著作。
≪気が付けば八十五歳。亡くなってしまった尊敬する先輩や仲間のこと、出演してきた作品の思い出なども、書き残しておこうかなと思い立ったのです。
それともう一つ、この本を出版することで、同じ時代を生きてきた方々と、これまでいろいろあった人生をともに喜び合い、そして「これからも健やかに過ごしましょうね」と励まし合えたらと考えたからです≫(「はじめに──これまでと、これからも」より)
これまでの人生について佐久間さんは本書でこう振り返っている。
≪その道のりは、決して平坦ではありませんでした。山あり谷あり、私の人生は紆余曲折の連続でした。離婚もしました。人の裏切りにも遭いました≫
そうした嵐の日々も「日々良日」だったと綴る佐久間さんの生き方、心構えに励まされ、元気がわいてくること請け合い。
本文にはユニバーサルデザインフォントを使用し、ご高齢の方にも読みやすくなっています。
【編集担当からのおすすめ情報】
佐久間さんにお目にかかると、いつもその美しさと朗らかなお話ぶりに胸を打たれます。こんなふうに年を重ねていけたらと僭越ながら願い、佐久間さんには、これまでの人生のことだけではなく、今の暮らしぶりについてもたっぷりと綴っていただいています。老いを受け入れつつ、いつまでも健やかに過ごすために日々なさっていることとは。実際的、具体的な話が満載です。
東京・神保町シアターでは、2025年1月4日~31日まで「初著作刊行記念」として「女優・佐久間良子」の特集上映をしています。本書の中で撮影裏話がたっぷりと綴られている名画の数々を、ぜひ大画面でお楽しみください。
内容説明
決して平坦ではなかったこれまでの人生と、今の暮らし―「気が付けば私も85歳。そろそろ書き残しておこうと思い立ったのです」待望の初著作!
目次
エミー賞授賞式に招かれて
これが私の一日
独り暮らしだから、あえて声を出す
傍らにはいつも犬がいた
真っ赤な紅葉の記憶
東映は補欠合格だった
鶴田浩二さんと一九六三年の転機
個性的な共演者たちの思い出
私が先生と呼ぶ三人の大女優
平幹二朗さんと結婚、そして出産
泣いている余裕もなかったあのころ
母親としても精一杯
親子三人の初共演に猛反対
信じた相手に裏切られて
書にどれほど人生を救われたか
書に現れる心の在りよう
私の代表作『五番町夕霧楼』
私が東映を辞めた理由
魂を込めて演じた舞台『唐人お吉』
草笛光子さんと石井ふく子先生〔ほか〕
著者等紹介
佐久間良子[サクマヨシコ]
1939(昭和14)年2月24日東京生まれ。私立川村高等学校卒。第四期ニューフェイスとして東映に入社し、1958年に『美しき姉妹の物語・悶える早春』で映画デビュー。『唐人お吉』で1983年に菊田一夫演劇大賞、1995年に文化庁芸術祭賞を受賞。2012年に旭日小綬章を受章。プライベートでは、1970年に俳優の故・平幹二朗さんと結婚し、1974年に双子の男女を出産。1977年には書道で日展に入選。本作が初著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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