出版社内容情報
岡田 悠[オカダ ユウ]
著・文・その他
内容説明
今、家族をつくること。その不安と痛みの、先にある希望。結婚式中止、面会禁止、保育園休園…コロナ禍での1年の育休で、「僕」はゆっくり「父」になる。note・オモコロの大人気作家が我が子へ紡ぐ、ニューノーマル・育児エッセイ。
目次
前文(妊娠判明:結婚式を中止して、病院のバージンロードを歩く;妊娠中:ルナルナベビーに尻を叩かれて ほか)
主文(誕生:開かない自動ドアの向こうから、君の泣き声を聞く;2ヶ月:子どもができると、人生の主役は交代するのか? ほか)
末文(1歳の君とバナナへ)
後付(ある朝、式場で)
おわりに―この本を、手紙として書いた理由
著者等紹介
岡田悠[オカダユウ]
1988年、兵庫県生まれ。会社員兼作家。旅行記を中心に様々なWebメディアで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハリー
5
私の知る限り、父親による妊娠期〜乳児期の子供について綴ったエッセイは初めてだ。女性によるそれとは少し違う、子供への客観的な目線、子と母のつながり(臍の緒、授乳等)との落差に感じる焦りなど、新鮮な観点がたくさんあった。所々に入る奥様のイラストも素敵。淡々とした日常を綴る、友人と子育ての話をしているような気持ちになれる本だった。子は「らうたし」、完全に同意である。2022/09/16
どん
4
audible。前の旅行記「0メートルの旅――日常を引き剥がす16の物語」が素晴らし過ぎて読んでみたが、前ほどの感動はないが、子育て奮闘記というか、子供と共に成長という感じ。 多分ほとんどノンフィクションに近いんだろうな。1年半前に書き上げた、コロナ禍と共に生きたのが良く伝わってきた。 これも一種の自己啓発→最近どれを読んでもそんな感じがする。2024/02/09
fukui42
4
今から親になる人たちへ、そしてその人たちを雇用している会社の人たち。ぜひ読んでほしい。仕事の代わりなんて、正直いるし、なんとかなる。でも親の代わりはいない。生まれる前の不安な気持ちを、父親目線で綴っているのも貴重。1年間子に寄り添うというより、振り回されながら。自分自身のこと振り返っているのが興味深かった。今著者は第2子が生まれ、育休に入っているそう。二人になった子供の成長や奮闘記、読んでみたい。2023/12/06
さやか
4
コロナ禍の結婚・妊娠・出産・育児体験記。子どもが大人になった時に手紙として残すために書いたという。同じくらいの子どもがいて、今は毎日目まぐるしく日々が過ぎ、成長や可愛いしぐさなど鮮明に思い出せるけど、5年10年したらその記憶も薄れてしまうかも、と思い私も文章に残したいと思った。2022/11/22
ゆまたろ
3
子育ての1年間。子どもの変化を見ているのは本当に楽しい。私も子育て中は毎日が「初めて〇〇できた日」だったなぁとしみじみ。2022/12/31
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