マイホーム山谷

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マイホーム山谷

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  • サイズ 46判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093888578
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作

日本有数のドヤ街として知られる東京・山谷。

この地で2002年に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本雅基氏と妻・美恵さんは、映画『おとうと』(山田洋次監督)のモデルとなり、NHK『プロフェッショナル』で特集されるなど「理想のケア」の体現者として注目を集めた。

ところが、現在の「きぼうのいえ」に山本夫妻の姿はない。
山本氏は施設長を解任され、山谷で介護を受け、生活保護を受給しながら暮らす。美恵さんは『プロフェッショナル』放送翌日に姿を消し、行方が分からないという。

山本氏は、なぜ介護を担う立場から受ける立場になったのか。
なぜ美恵さんは出て行ってしまったのか。
山本氏の半生を追う中で、山谷という街の変容と、特殊なケアシステムの本質を見つめた、第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

選考委員絶賛!
●星野博美氏――「助ける側と助けられる側の境界線が曖昧な、山谷の特異な寛容性を見事に描ききった」
●白石和彌氏――「人間を見つめるとは、どういうことか改めて勉強になりました」
●辻村深月氏――「ユーモアを交えつつも、何かや誰かを否定するスタンスを決して取らないのが素晴らしい」


【編集担当からのおすすめ情報】
山谷で有名ホスピスを成功させた山本雅基氏は、2000年代にメディアの寵児となり“山谷のシンドラー”とも呼ばれた。
しかし、2010年代に入るとメディアの報道は激減する。実は、妻・美恵さんの失踪や、自身のアルコール依存症、そして統合失調症の診断、ホスピス理事長の解任、生活保護の受給……と、山本さんをめぐる状況はめまぐるしく変わっていたのだ。
――そんな話を著者・末並俊司さんから聞いた時、山本さんの半生をもっと知りたいと思った。そして本作『マイホーム山谷』は、山本さんの光と影を通して山谷のケアシステムを見つめ、日本の介護・福祉問題を考えるルポルタージュになった。多くの方に読んでいただきたい1冊です。

内容説明

ドヤ街で有名ホスピスを成功させ、今では介護を“受ける側”に―この街で「理想のケア」を追い求めた男の栄光と挫折。第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

目次

序章 山谷と介護と山本さん
第1章 よそ者たちの集まる街
第2章 「きぼうのいえ」ができるまで
第3章 壊した壁と壊れた心
第4章 「山谷システム」は理想か幻想か
第5章 山谷のマザー・テレサの告白
終章 マイホーム山谷

著者等紹介

末並俊司[スエナミシュンジ]
1968年、福岡県生まれ。介護ジャーナリスト。日本大学芸術学部を卒業後、97年からテレビ番組制作会社に所属し、報道番組制作に携わる。2006年からライターとして活動。両親の在宅介護を機に、17年に介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得。『週刊ポスト』を中心として、介護・福祉分野を軸に取材・執筆を続ける。『マイホーム山谷』で第28回小学館ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

94
山谷でホームレスや死を待つ人たちのためのホスピス「きぼうのいえ」が設立されたのは2002年のことだ。一時マスコミでも取り上げられ、その活動はよく知られている。設立者は山本夫妻だったが、妻の美恵さんが2011年に出奔し、夫の雅基さんのほうは現在、アルコール依存と統合失調症を患い、生活保護を受けながら山谷でひとり暮らしをいている。二人にいったい何があったのか、週刊誌の曝露記事めいた話には驚いたが、20年前のあの美恵さんが健在でいることがわかってよかった。「つわものどもが夢の跡」のように走り抜けた二人だった。2022/07/15

けんとまん1007

79
何と切ない。ただ、切ない・息苦しいだけで終わらないものが残る。今のこの国が、敢えて捨てようとしている人たちの生きる可能性が、ここにある。それは、よそ者を受け入れる土壌があるから。よそ者・外から来たからこその視点・思考・感性がある。そこに可能性を見出すことを忘れない。2022/08/02

ネギっ子gen

77
息苦しい読書になった……。映画やテレビで脚光を浴びていた山本氏は、「きぼうのいえ」施設長を解任されていた――。現在、山谷で介護を受け、生活保護を受給しながら暮らす。そして「山谷のマザー・テレサ」と呼ばれた妻・美恵さんは、あの『プロフェッショナル』放送翌日に姿を消している。山本氏は、なぜ介護を受ける立場になり、なぜ美恵さんは出て行ったのか? 介護ジャーナリストが体当り取材をして、その謎に迫った力作。山本氏の言葉。「究極の福祉って、援助する側とされる側がファミリーになる事だと思うけど、やっぱり難しい」と……⇒2022/07/21

がらくたどん

69
山谷でケア拠点を創設した山本氏の今を追ったルポ。今日心身共に健康で社会に適応できている人が明日も同じように健康でいられるというのは便利で心地よい幻想だと思っている。だから山本氏がケアされる側になった点への筆者の驚きは、自分にはむしろなぜ「そうはならない存在」と思えたのかという驚きである。ケア者を強い聖者に固定する圧は危険だ。山本氏の「今」は、創設した柔軟で多職種連携の拠点が住み慣れた地域の共同体の中でケアする立場とケアされる立場の反転を遺憾なく受け止めるシステムに育ったことを身をもって証明してくれている。2022/08/30

ナミのママ

62
山谷を取材した作品は数あるがこちらは山本さんをメインにしている。山本雅基さんと妻の美恵さんは『きぼうのいえ』の創立者。映画『おとうと』のモデルとなりNHK『プロフェッショナル』でも取り上げられた、山谷における福祉の先駆者とも言える夫婦だった。しかし現在、病を患った山本さんは生活保護を受けて一人暮らし。美恵さんは離別して行方不明。かつての日雇いの街は今、ドヤ宿泊者の平均年齢が67歳を超え、生活保護受給者は88%を超える。山谷の変化と独特の福祉システムが書かれている。 【第28回小学館ノンフィクション大賞】2022/05/27

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