出版社内容情報
マタギとはただ獲物を狩るだけではない
茨城の石油会社に勤めていた猪俣昭夫さんは、父の死を機に23歳で福島県金山町に帰郷。そこで猟師のマタギたちと深く接し、その技能や知恵を体得する。
以来、仕留めたクマは80頭以上。70歳を超える今でも冬は猟へ向かう。だが、ただクマを仕留めるだけでなく、「必要に応じて獲物を獲り、数を調整することで動物系、自然系の生態を守り、人間と自然の共生を図ることが自らの使命」だと考える。
春~秋には養蜂やヒメマスの養殖、野菜の収穫を行ない、自然の恵みを享受。そんな彼に師事したいという2人の若者も現われた。
奥会津の最後のマタギ。その2年間に密着した。
【編集担当からのおすすめ情報】
マタギである猪俣さんは単なる猟師=ハンターではなく、自然を知り、自然を繁栄させていく術を我々に教えてくれる「サステナブル」な生き方の実践者でもあります。その心豊かな生き方を知ることは、我々の生き方を問うものとなるはずです。
目次
1 三条マタギの系譜を継ぐ最後のひとり(奥会津最後のマタギ誕生;マタギ修業と日常 ほか)
2 日本ミツバチに癒やされる(ミツバチとクマが森を作る;日本ミツバチの巣分かれ ほか)
3 マタギ見習い(誕生!マタギ見習い;マタギ見習いのマタギ修業 ほか)
4 水辺の恵み・山の恵み(沼沢湖のヒメマス;山の番人は川と水辺の番人 ほか)
5 マタギの猟 穴グマ猟・忍び猟・罠猟・巻き狩り(マタギ見習いの猟師の勉強と試錬の日々;狩猟デビュー(穴グマ猟) ほか)
著者等紹介
滝田誠一郎[タキタセイイチロウ]
1955年生まれ。青山学院大学卒。ノンフィクション作家、ジャーナリスト。日本ペンクラブ理事(言論表現委員会委員長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
ykshzk(虎猫図案房)
ようはん
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後藤良平