復興から自立への「ものづくり」―福島のおかあさんが作ったくまのぬいぐるみはなぜパリで絶賛されたのか

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復興から自立への「ものづくり」―福島のおかあさんが作ったくまのぬいぐるみはなぜパリで絶賛されたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093886765
  • NDC分類 509.212
  • Cコード C0095

出版社内容情報

“ものづくり”でいかにして立ち上がったか

東日本大震災後、東北各地でものづくりによる復興プロジェクトが数多く立ち上がりました。その後、目の前の課題を解決するための試行錯誤を経て、しだいに復興という目的を超え、地域ビジネスに成長したプロジェクトも登場しています。その成長のプロセスには、人口減少、少子高齢化、産業の衰退など、いま全国の地方が直面する課題解決へのヒントもちりばめられています。

そうしたプロジェクトを現在までに80件以上取材し、成り立ちから作り手たちの思い、完成した商品までを丁寧に紹介してきたウェブサイト「東北マニュファクチュール・ストーリー」に掲載されたものづくりの物語から、21話を厳選し、アップデートして一冊の本にまとめました。

なぜ“ものづくり”だったのか。たくさんのものを失った人たちが、手を動かし、ものをつくることにより、いかにして仕事や収入、生きがい、仲間、新しい居場所を見つけ、立ち上がっていったのか──震災から8年となるいまだからこそ、たくさんの人に知ってほしい物語です。


【編集担当からのおすすめ情報】
多くを失ったまちで“暮らし続けるため”にいまできること、いま必要なことは何か。その問いへの答えとしてものづくりに取り組み、立ち上がる力を得ていく東北の人たちを追い続けてきた飛田さんが綴る“ものづくりの物語”は、なによりもまず、読む者に元気を与えてくれます。

しかしそれだけではなく、
・産業のないまちでの新たな仕事づくり
・過疎化が進むまちでのコミュニティーづくり
・子育て中の女性が安心して働けるしくみづくり
・高齢者の生きがいや居場所づくり
・地域の伝統文化を再生するものづくり
・ソーシャルビジネスのしくみづくり
など、“被災地”“復興”というキーワード抜きに、全国の多くのまちで参考にしうる事例集となっています。

まちをつくり、未来を切り拓くイノベーションはどうやって生み出されたのか。
課題を乗り越えるための知恵もたくさん詰まった一冊です。

内容説明

“被災地を忘れないで”だけじゃ何もはじまらない―。震災後の東北で、切実な思いからはじまったものづくり。生まれたのは仕事、生きがい、収入、仲間、新しい居場所―地域再生のヒントも見つかる21の物語。

目次

第1章 手仕事が“仕事”になる(素朴な針仕事を大槌町の小さな産業へ(大槌復興刺し子プロジェクト)
里親は全国に15万人。まちに人を呼ぶソックモンキー(小野駅前郷プロジェクト) ほか)
第2章 “伝統”を活かして(会津伝統の木綿でつくる大熊町の“くま”のぬいぐるみ(會空)
地域の美しい風習を次代に引き継ぐものづくり(WATALIS) ほか)
第3章 “未利用資源”に注目して(自分の役割と思える仕事―鹿角と漁網のアクセサリー(OCICAプロジェクト)
世界とつながる“希望のカケラ”(Nozomi Project) ほか)
第4章 地域から“新たなプロダクト”を(人気ブランドの仕事も請け負うミシン工房(南三陸ミシン工房)
オクトパス君とソーシャレデザイン(南三陸復興ダコの会) ほか)

著者等紹介

飛田恵美子[ヒダエミコ]
1984年生まれ。茨城県出身。明治大学政治経済学部卒業後、タウン誌の編集・広告営業、まちづくり会社のコンシェルジュを経て2010年に独立し、フリーランスの編集・ライターとなる。以後「地域」「自然」「生き方・働き方」をテーマに取材、執筆活動を行う。2013年にスタートしたウェブサイト「東北マニュファクチュール・ストーリー」では取材・執筆を担当し、東日本大震災以後に東北で誕生した80以上のものづくりプロジェクトを取材。それを再編集した『復興から自立への「ものづくり」』は初の著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

10
東日本大震災の後、数多く立ち上げられた物作りによる復興プロジェクトへの取材をまとめたもの。 南三陸ミシン工房は、バッグを母に贈ったり、自分用のペンケースを購入したりして来たのだけど、こんなにたくさんのプロジェクトがあったのか…それでもまだまだ一部。 震災・原発危機との被災地の方々の向き合いを知ることの重要性はもちろんなのだけど、「コミュニティかビジネスか」「一過性のイベントではなく持続できるものにするには」など、多くの地域で共通しているだろう課題についても考えさせられる。2019/06/05

紫苑

3
3.11の後、手仕事のコミュニティがたくさんできたことは知っていた。ツイッターでの要請を見て、余り毛糸を送ったこともある。その中で、事業として継続している中から21の団体を取り上げたのが本書である。とにかく手を動かしたい、繋がりを持ちたいというところから、商品として精度を上げ、販売までの運営を軌道に乗せるのは、並大抵ではなかっただろう。画像が多く、購入先のURLが添えてあるのも嬉しい。8年目の3.11に注文した小さな「あいくー」がうちの子になりました。2019/03/18

留吉

2
受け身の支援を待つだけじゃダメだ、自分たちの足で立たなくては、と。ものづくりを通して立ち上がろうとした、被災地で生まれたプロジェクトの数々。その中から紹介された21の物語。復興支援を抜きにしても、素晴らしい手仕事の作品の素晴らしさと、それに関わる人々の熱意に敬服!2019/11/03

塩きゃらめる

2
【図書館】2019/09/09

Chihiro

1
「人口減少、少子高齢化、産業の衰退、環境汚染、コミュニティの崩壊。東北は課題先進地。東北のイノベーションは、他の地域のまちづくりのヒントになるだろう。」 紹介される小物たちがどれも可愛くて、マルシェがあったら行きたい。どれもオリジナリティー溢れてる。子連れ出勤できる職場、70〜90歳がやりがいを持って働ける場所、地域性を生かしたものづくりがそれらを叶えたことが素晴らしい。ベビーモスリンを是非使用したい。2019/06/25

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