アップルと月の光とテイラーの選択

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アップルと月の光とテイラーの選択

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  • サイズ B6判/ページ数 354p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093886758
  • NDC分類 933
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「心に神様がいる」少女が紡ぐ壮大な物語!

父親を交通事故で亡くした15歳の少女テイラー。その死はスキャンダラスに報じられ、母親は精神バランスを崩してしまう。心に壁を作ったテイラーは母と二人で孤独に暮らしていたが、ある日強盗に襲われ危篤状態に。病室に現れた精霊ジョイに導かれ、彼女は二つの人生を生きどちらかを選択することを迫られる。ひとつは意識を戻し後遺症を抱えて生きる人生。もうひとつは別人に転生し地球最後の日を見届ける人生。それぞれの人生で様々な出会いと学びを得たテイラーの選択とは?そして父の死の真実とは?
生命と宇宙、神と人間、愛と孤独……審査員に「心に神様のいる人」と言わしめた、「12歳の文学賞」大賞受賞者。恐るべき16歳が紡ぐ、「文学」の枠を遙かに超え、読む者の魂を激しく揺さぶる壮大な物語。

【編集担当からのおすすめ情報】
「きらめくほどに美しい文章」
「完成度の高さ、この年齢とは思えない博識と成熟」
「言葉の豊かさ、表現の鋭さ、ものごとを見る力…どれも12歳のレベルを超えている」
「心の中に神様のいる人」
これらは、著者が第8回「12歳の文学賞」大賞、翌年に優秀賞を受賞した際に、審査員が彼女の応募作に対して評した言葉の数々です。
本作『アップルと月の光とテイラーの選択』は、16歳になった中濱ひびきのデビュー作です。幼少期をイギリスで過ごし、英語を得意とする彼女は、原稿も英語で執筆。本作は、約2年をかけて書き下ろしました。受賞時よりも一層研ぎ澄まされた感性と表現力、そして何より16歳とは思えない壮大な世界観を、ぜひ感じて頂きたいと思います。

内容説明

2年前に父親を交通事故で亡くした15歳の少女テイラー。それ以来母親との関係はこじれ、心に壁をつくって生きていたが、ある日強盗に襲われ危篤状態に。病室に横たわる自分の身体を前に混乱する“テイラーの魂”に語りかけてきたのは、幼い頃いつも一緒に遊んだ空想上の友達ジョイ。彼女はテイラーに、「これからふたつの人生を生きなさい。そしてどちらかを選びなさい」と告げる…。「12歳の文学賞」大賞受賞した著者の常識を超えて魂を揺さぶる16歳のファンタジー小説!

著者等紹介

中〓ひびき[ナカハマヒビキ]
2002年5月生まれ。3歳から9歳までをロンドンで過ごし、英語を母語とする。11歳のときに英文で書き翻訳サイトで翻訳した小説『ジョージとジョセフィーンとフィービィースペンサースミスそして彼らの庭と冒険』で第8回「12歳の文学賞」大賞を受賞。翌年は『ベッティさんは何を見たのか?愛、運命、信頼と裏切り、そして強くなること、死ぬほど辛い事が人を強くする。』『うさぎの瞳』の2作を同賞に応募し、共に優秀賞を受賞

竹内要江[タケウチトシエ]
愛知県生まれ。大学院で比較文学比較文化を学び、高校の英語教員を経て翻訳を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

84
脳にダメージを受けて臨死状態のテイラー。精霊が現れてこれから提示する2つの未来のどちらかを選ぶようにと言うのだが・・。人間はどこから来てどこへ行くのか、何のために生きるのか、普遍的な問いに女子高生である著者が彼女なりの答えを出した作品だと思う。スピリチュアル、科学、歴史、政治、経済、さまざまな知識を総動員したという印象。正直読みづらかった。でも中濵ひびきさん、将来がすごく楽しみだ。2019/10/09

雪月花

45
図書館の児童文学の棚で見つけ、装丁の猫が可愛いので読み始めたが、なんと深くて壮大な作品なのだろうと驚いた。これがまた幼少時代をイギリスで過ごした著者が高校生の時に英語で書いた作品と知り、更に驚く。高校生の主人公の臨死体験に始まり、転生、宇宙、量子力学、科学、魂、全てを創造した大きな存在(神)、そして原爆や原子力のことに話が広がっていくが、非常にわかりやすくて、普段から自分が考えているようなことを代弁してくれたかのような爽快感。過ちを繰り返す人類への警告とも受け取れる。今年下半期のベスト小説になりそう。2021/08/06

玖良やまだ

21
16歳の天才女子高生が書いた小説とあった。医師であって生物学者で物理学者という教授が登場して、時空のゼロポイントから量子力学、サムシンググレードまで説明しているが、一般向けの物理学本(新書サイズの)からの引用文のようだ。臨死体験もどこかの本と同じ、聖書からの引用も多く、いずれもどこかの本で読んだような感覚になった。小説の感情誘導までには至らなかった。16歳だから何か褒めないといけないのかなあ。ごめんなさい。2019/05/09

昼夜

15
視野が広くて語彙も豊富だけど頭でっかちでセンシティブな思春期全開な作品で熟してない青さがちょっと上滑りして心に響く物語ではなかったかな。これから色んな経験をしてどんな風に変わっていくのかに興味があります。2019/05/26

ぴよ子

12
とにかく壮大な物語でした。 16歳が書いたとは思えない。リアル「響」ですね。 私が16歳の時なんてこんなこと考えたりもしなかった、宗教感や倫理観、そして量子学なんかもちょっと出てきたり。とっても博識な方なんだなと思いました。しかもその知識をきちんと理解して物語にするってとてもすごい。 雰囲気的には「Lovely Bones」や、オグ・マンディーノなんかを彷彿とさせる感じ。海外文学っていう雰囲気でした。翻訳されているからかな。2019/04/11

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