絶望している暇はない―「左手のピアニスト」の超前向き思考

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絶望している暇はない―「左手のピアニスト」の超前向き思考

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  • サイズ B40判/ページ数 160p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784093885577
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

奇跡のピアニストが奏でる35の言葉

“左手のピアニスト”として知られる舘野泉。80歳を超える今も、国内外で年間50回近くのコンサートを行う現役の奏者である。

舘野泉の身に異変が起こったのは、2002年1月のことだ。在住するフィンランド・ヘルシンキでのリサイタル中、脳溢血で倒れ、右手の自由を失ってしまう。
しかしわずか2年のち、左手だけで演奏を行うスタイルで復帰を遂げたのだ。

『目の前に大海原が現れ、うねり、ぶつかり、音が香り、咲き、爆ぜて飛沫をあげているような、そんな感覚になりました。ピアノに向かうと、左手一本で弾いているのに、音が立ち上がってきた。僕の前に、「左手の音楽」という新しい世界が開けてきました。
自分はこれでまた、変わらず音楽ができる。僕を閉じ込めていた厚い氷が融け、一瞬にして光溢れる世界に戻って来たのです』(本書より)

舘野泉は、どんなときも絶望しない。むしろ、不自由や困難があっても、それは自分の知らないこと――つまり、新しい体験だから面白いのだという。
長期に及んだリハビリですら心の底から楽しんだと語る、舘野泉の言葉は、常に前向きで、新しい世界に対する好奇心にあふれている。


【編集担当からのおすすめ情報】
何があっても絶望しない。病を得て右手の自由を失っても、その状況すら楽しんでしまう舘野泉は、人生の達人。
困難に直面したとき、人生に迷ったとき、悲しみに打ちのめされそうなとき、大事なものを失ったとき、舘野泉の奏でる35の言葉は、きっとあなたの力になるはずです。

第1章 病気をする前もそのあとも、僕は何も変わらない
第2章 リハビリ中ほど、笑った日々はない
第3章 楽しいことを探していれば、嫌なことは近づいてこない
第4章 ルートなんて外れていい
第5章 天国はきっと退屈だ

舘野 泉[タテノ イズミ]
著・文・その他

内容説明

病で倒れ、右手の音楽を失っても、ほんの少しの絶望もなかった―。半身不随から復帰を遂げた奇跡のピアニストの言葉には、前向きに生きるヒントが詰まっている。

目次

第1章 病気をする前もそのあとも、僕は何も変わらない(たとえ今いる場所から落っこちたとしても、そこは新しい地点。地点が変われば好奇心も大きくなる;右手を奪われたんじゃない、左手の音楽を与えられたのです ほか)
第2章 リハビリ中ほど、笑った日々はない(新しい体験に夢中で、絶望している暇なんてなかった;リハビリ中ほど、笑った日々はない ほか)
第3章 楽しいことを探していれば、嫌なことは近づいてこない(普通の人の歩む道を避けているわけじゃないけれど、好きこのんで人と同じ道を通りたくない;心惹かれたら気持ちに従う ほか)
第4章 ルートなんて外れていい(どんな楽器でも、語りかければ応えてくれる;大気に包まれるように、好きなものと共にいる ほか)
第5章 天国はきっと退屈だ(いろんなポケットがたくさんあって、そこから自由にアイデアを取りだして、何ができるかなと考える;本は途中から読めばいい。人生にも順序はない ほか)

著者等紹介

舘野泉[タテノイズミ]
ピアニスト。1936年11月10日、東京生まれ。東京藝術大学卒。1964年よりフィンランド・ヘルシンキ在住。2002年1月、リサイタル中に脳溢血で倒れるが、2004年に復帰。左手の楽曲を充実させるための募金「舘野泉 左手の文庫」を発足。80歳を超える今も、国内外で年間50近いリサイタルを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

51
あるがままを受け入れ、次に繋げる発想。無いものではなく、あるものという発想。ただし、これがなかなかできない。ただ、あまり欲張らないで、少しずつという視点を持つことなんだろうと思う。今、この瞬間を。そして、明日への時を。2019/12/18

スプーン

34
筋金入りの自由人であり芸術家の本。自由だから学べたものがこの方を形作っているのだと思う。本来、人はそうあるべき。社会に流されず、人生に流されて生きていきたい。2018/04/04

morinokazedayori

34
★★★★脳溢血の後に右半身が不自由になったピアニストのエッセイ。左手のための協奏曲に精力的に取り組むが、そこに気負いや悲愴感はない。何事も心の向くまま、飾らず気取らず自然体の生き方に、心地よく共感できる。2017/09/03

陽子

31
コンサート中の脳溢血で右半身が麻痺してしまったピアニストの舘野泉氏の奏る35の言葉。「病気をする前もそのあとも、僕は何も変わらない」あるがままの現実と自分を受け入れ、好きな事を淡々とやり抜く。「人生には、成熟させる期間が必要」と語る。ブレない、折れない。それまで生きて来た中で、そんな自身を培ってきたのだろうか。「呼吸をするように音楽がいつもある」。左手だけで演奏する氏のピアノの音色からは深い心の世界が垣間見えるような思いがする。「生きている音」「その人が音楽をしている時の存在自体の強さ」わかる気がした。 2020/08/02

Tadashi_N

21
この異様とも言える前向きさ、なんだろう?2021/12/18

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