出版社内容情報
良識と国益の「具体案」、この一冊。
「戦時下の公娼」か「性奴隷」か…右派と左派が叫びあうも、一般市民はもはやウンザリ…? “超左翼”を名乗る著者が右派に学び、矛盾にも見える現象からその本質を抉り出す。「動かすカギは“左翼の妥協”である」と。
一章:朝日新聞の本当の「罪」とは
・朝日の検証と他メディアによる批判をめぐって
・本質を朝日は見誤っていたのではないか
・慰安婦問題の本質はどこにあるのか
二章:政府声明「河野談話」とは何だったのか
・談話の評価は逆転されてきた
・問題の本質としての矛盾
・アジア女性基金の「失敗」から何を学ぶか
三章:植民地支配と和解について国際標準から
・日本の植民地支配をどう考えるか
・被害者の癒やしと加害者との和解の多様なかたち
・法的でも道義的でもなく…
補論:妥協と原理の政治について
1・理論編
(1)対立軸の双方にいる良識派
(2)対立軸は固定的でも絶対的でもない
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【編集担当からのおすすめ情報】
正直、私を含め多くの方にとって、ウンザリの思いも禁じえないのがこの問題かもしれません。先の大戦での日本のふるまいに反省すべきではと感じつつ、でもやはり日本国内の左派と右派それぞれの、また韓国側からの、叫びのような各主張に、ウンザリ……穏健な議論はどこにあるのだろうかと。
しかし、いまなお日韓の棘となっており、また2015年で戦後70年、また日韓基本条約50年でもある節目であり、いやおうなく外交問題ともなるでしょう。
そこで「左翼内保守派」や「左翼内右翼」とも呼ばれる著者が、この問題の本質を考えぬいた上で、良識と国益を兼ねた具体案を提示します。穏健な右派と左派そして中道の方々の、冷静な議論の叩き台になっていると思います。
「現実に鍛えられた理想」についての一冊です。
はじめに・右派と左派の相変わらずの対立を超えて
一章:朝日新聞の本当の「罪」とは
・朝日の検証と他メディアによる批判をめぐって
・本質を朝日は見誤っていたのではないか
・慰安婦問題の本質はどこにあるのか
二章:政府声明「河野談話」とは何だったのか
・談話の評価は逆転されてきた
・問題の本質としての矛盾
・アジア女性基金の「失敗」から何を学ぶか
三章:植民地支配と和解について国際標準から
・日本の植民地支配をどう考えるか
・被害者の癒やしと加害者との和解の多様なかたち
・法的でも道義的でもなく…
補論:妥協と原理の政治について
1・理論編
(1)対立軸の双方にいる良識派
(2)対立軸は固定的でも絶対的でもない
(3)現実が変化しないと意識は変化しない
2・実践編
(1)護憲を日本防衛・国際貢献と両立させる
(2)抑止力に替わる新しい防衛政策への自覚
(3)「自衛隊を活かす会」の設立と活動の展開
3・妥協と原理は融合しうる
おわりに
参考文献と関係資料
内容説明
著書『憲法九条の軍事戦略』でリアリストの護憲論を掲げた“超左翼”が問う。現実に鍛えられた、リアルな理想とは。「性奴隷」か、「戦時下の公娼」か、矛盾にも見える現象、双方を貫く本質から抉り出す―動かす鍵は、左翼の“妥協”である。
目次
第1章 朝日新聞の本当の「罪」とは(朝日新聞の検証とメディアによる批判をめぐって;朝日新聞は本質を見誤ったのではないか;慰安婦問題の本質はどこにあるのか)
第2章 政府声明「河野談話」とは何だったのか(談話の評価を右派も左派も逆転させてきた;問題の本質としての矛盾を体現した河野談話;アジア女性基金の「失敗」から何を学ぶか)
第3章 植民地支配と和解について国際標準から(日本の植民地支配をどう考えるか;被害者の癒やしと加害者との和解の多様なかたち;法的でも道義的でもなく)
補論 妥協と原理の政治について(理論編―改憲と護憲の弁証法;実践編―「自衛隊を活かす会」へ;妥協と原理は融合する)
著者等紹介
松竹伸幸[マツタケノブユキ]
1955年長崎県生まれ。一橋大学卒。ジャーナリスト・編集者。リアリスト左翼として“超左翼”を名乗るブロガーでもある。かつて日本共産党政策委員会で安全保障と外交を担当する安保外交部長を務めるも、自衛隊に関する見解の相違から2006年に退職。現在は、「自衛隊を活かす会」、正式名称「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」(代表は元内閣官房副長官補の柳澤協二氏)の事務局も担い、憲法九条下での自衛隊のあり方を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みのくま
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@matsu
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