出版社内容情報
在伊30年の著者が描く驚きの人生の数々!
2011年に『ジーノの家』(文藝春秋)で第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の授賞第一作です。イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集です。イタリア在住随筆家としてあまりにも著名な須賀敦子(元上智大学教授 98年没)の再来との呼び声も高い、在ミラノ作家の代表作ともいうべき作品です。。
内容として、すべて書き下ろし10作品で構成しています。いずれも著者が体験した事実をもとに巧みな筆致で1話ごとに驚くような結末が読者を待っています。カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするから買わないかと誘われる『ミラノで買った箱』。リグリア地方の田舎駅の駅員を襲った悲劇の事故と温情のドラマ『鉄道員オズワルド』。たまたま知り合った青年の結婚式に招かれて彼の郷里のシチリア島に渡ってみると想像もできなかった光景に遭遇する『シチリアの月と花嫁』。冬の海辺のホテルで出会った老いたロシア皇女が語った波乱の人生『ロシア皇女とバレエダンサー』ほか。
ミラノで買った箱
ヴェルディアーナが守りたかったもの
鉄道員オズワルド
六階の足音
ロシア皇女とバレエダンサー
ブルーノが見た夢
鏡の中のナポリ
祝宴は田舎で
海の狼
シチリアの月と花嫁
内容説明
イタリアに生きる人々の「光と陰」を精緻な筆で描いたあまりにもドラマティックな10話。深い感動と読み応えの傑作随筆集。
目次
ミラノで買った箱
ヴェルディアーナが守りたかったもの
鉄道員オズワルド
六階の足音
ロシア皇女とバレエダンサー
ブルーノが見た夢
鏡の中のナポリ
祝宴は田舎で
海の狼
シチリアの月と花嫁
著者等紹介
内田洋子[ウチダヨウコ]
エッセイスト。1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。Uno Associates Inc.代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」、「講談社エッセイ賞」を同時受賞。現在イタリア・ミラノ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
どんぐり
emi
さとか
白玉あずき