丘の上の邂逅

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丘の上の邂逅

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093882453
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

生誕90年、三浦綾子9年ぶりの単行本。

「氷点」「銃口」他、キリスト者の視点から人生を見据え、多くの忘れ得ぬ小説作品を残した三浦綾子。生前彼女が多くの雑誌、新聞等に寄稿したまま、単行本に収録されることのなかったエッセイの数々が、生誕90周年を迎える2012年を機に、初めて単行本として刊行される運びとなりました。
三浦綾子さん自著としては、9年ぶりの単行本刊行となります。
著者の人柄と信仰そのままに、温かく真摯な視点で語られるエッセイは、今もそこに三浦さんが健在であるかのようにわたしたちの心に語りかけます。旭川の澄明な丘の上から、わたしたちにより良い人生への気づきをメッセージにして送り続ける、三浦綾子さんと出会ってください。
三浦綾子生誕90年記念および、小学館90周年記念の共同企画としてお届けいたします。

内容説明

旭川に生まれ、長期の病気を持ちつつ三浦光世氏と結婚してからの一生、人生の出会いが人をつくるという哲学。『道ありき』三部作に続く珠玉のエッセイとして単行本収録が待望された『旭川だより』はじめ、全作品単行本初収録の、宝物のようなメッセージ。

目次

第1章 旭川だより(旭川だより;なぜ食事どきがつまらないのか?;率直ということ ほか)
第2章 丘の上の邂逅(善い樹はその実に依て知られる;一番ほしいもの;三子さんの「三」に寄せて ほか)
第3章 旭川とわたし(旭川とわたし;開拓精神がつくった日本初の買物通公園;日本の旅情旭川 ほか)

著者等紹介

三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922年、北海道旭川市生まれ。17歳からの7年間小学校教師として軍国教育に献身したため、戦後罪悪感と絶望を抱いて退職。その後結核で13年間の療養生活を送る。闘病中にキリスト教に出会い、洗礼を受ける。59年、生涯の伴侶・三浦光世と結婚。64年、朝日新聞の懸賞小説に『氷点』で入選し、作家活動に入る。一貫してキリスト者の視点で、『塩狩峠』『銃口』『道ありき』などの数多くの小説、エッセイを発表した。99年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒澤ペンギン

13
三浦綾子記念文学館で購入後、すぐに読んだ。旭川の地で、この本を読めたことが嬉しい。 第一章の内容がどれも濃く、特に「経験重視の危険」「生きていることの証しを」は自戒せずにはいられない心に刺さるものだった。自分の経験の絶対視はやりがち。同じ人間はいないように同じ経験はないのだと胸に刻みたい。2022/09/18

まつり

5
キリスト教信者で、愛に溢れた求道者なのかと思えば、若い頃はカミソリのような毒舌家だったと「気になる人」の項にある。その女性とのヒリヒリしたやり取りはそのまま小説になりそうだ。そんな感性が鋭く、情熱的な綾子さんが、病魔に打ち勝ち、人として正しく生きるには信仰は欠かせなかったのだろう。神に似せて造られた人間は、神の道を歩むことが人としての形であると悟り、そこに信仰の原点があると。ただ同性愛者を欲望の極みのように捉えている節があったが、生まれつきそんな倒錯した性があるとは何十年前には理解されなかったのだろう。2017/02/11

ふーちゃん

5
うん。先生の昭和時代がメインのエッセイ。17歳から7年間小学校の先生でいらした時代のエッセイが心に染み入りました。図書館で借りる程度で一読おすすめ。2012/07/26

めがね

4
本の中でいろいろな人との関わりが描かれていて、時代的なものもあるのかもしれないけどそこにすごく憧れた。 「今日という日は二度と来ない。今という時は生涯決して二度と帰ってこない。その二度と帰らぬところに、わたしたちは日々立たされているわけだが、そうした意識を持って生きている人は実に少ない」 この文章にXで出会って読む機会を得られてよかった。 お母さまのマスの話は電車の中で読みながらしみじみしてしまった。塩狩峠も十数年前に読んだきりなので再読したい。2025/05/10

Ryusuke Minato

4
 大好きな作家さんである三浦綾子さんの新刊。とはいえ、ご本人は14年前にお亡くなりになっていて、単行本など未収録のエッセイを集めた構成なのですが、三浦綾子さんのエッセイって、本当に心洗われるというか、目からウロコというか、そのような感じで、読んでいってホッとする部分もあるし、居住まいを正される部分もあるのです。それにしても、三浦さんの人間観察であったりとか、日常の細かな部分についての着眼は、作家さんならこのくらいは、ということもあるのでしょうが、きっと天性のものあるでしょうし、毎度毎度感銘を覚えます。2012/05/15

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