出版社内容情報
日本が誇る不世出の男装の天才琵琶師が蘇る
2010年、第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作品。昭和42年、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団創立125年記念公演で、小澤征爾らとともに、武満徹作曲の名曲『ノヴェンバー・ステップス』を琵琶のソリストとして演奏。その高い音楽性は世界的に評価されたものの、日本ではほとんど知られていない不世出の女流琵琶師・鶴田錦史の数奇な人生を綴ったノンフィクション。音楽家としての顔だけでなく、ナイトクラブの経営などで成功した実業家としての顔を持ち、大正、昭和、平成を駆け抜けていく人生は波瀾万丈そのもの。そのなかで、女として愛に破れ、子供を捨て、男装して生きるという謎に満ちた鶴田の生涯を、10年以上にわたって取材を続けた著者が丹念に描く。
佐宮 圭[サミヤ ケイ]
著・文・その他
内容説明
女として愛に破れ、子らを捨て、男として運命を組み伏せた天才琵琶師「鶴田錦史」、その数奇な人生。第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作。
目次
序章 “日本の音”で世界を震わせた夜(昭和四十二年十一月九日)
第1章 名声はジャンル、国境を越えて(昭和四十二年~平成七年)
第2章 辺境に生まれた闘う天才少女(明治四十年~昭和四年)
第3章 生涯のライバル 美少女「富美」(明治四十四年~昭和六年)
第4章 夫、子ども、琵琶までも捨てた日(昭和六年~昭和二十年)
第5章 焼け跡から成り上がった男装の実業家(昭和十六年~昭和三十二年)
第6章 復活!琵琶の新たな地平を拓く(昭和二十九年~昭和三十九年)
第7章 伝説のはじまり 武満、小澤、横山との出会い(昭和三十九年~昭和四十二年)
第8章 そして琵琶は生き続ける(昭和四十一年~平成二十三年)
著者等紹介
佐宮圭[サミヤケイ]
1964年、兵庫県尼崎市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、様々な職歴を経て、1993年、フリーライターとなる。学研『大人の科学マガジン』などでサイエンス・ライターとして、日経BP社『日経ビジネス』、日本経済新聞社『日本経済新聞電子版』などでビジネス・ライターとして活躍し、現在に至る。2010年に『鶴田錦史伝―大正、昭和、平成を駆け抜けた男装の天才女流琵琶師の生涯』で第17回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
motoshi
メルセ・ひすい
Aki Hamada
kentaro mori