出版社内容情報
絶望の淵に沈んだ作家4年間の全記録!
『下妻物語』の大ヒット以後、名前の前に「下妻物語の」と冠されるのが、いつしか苦痛になった。執筆依頼が殺到し、豊潤だった作品の源泉も枯渇が始まっていた。もう一度原点に返ろうと決意して、心の在処を探り続けた4年間――2007年から、あの大麻事件をはさんで10年までのエッセーを、編年形式で収録した。
澁澤龍彦、中井英夫といった日本のマニエリスム&幻想文学の系譜を襲った著者本来の〈耽美〉の領域から、シュールレアリスム、パンク、「らき☆すた」を代表とするアキバ系萌えカルチャーまで、多様な文化ジャンルに及ぶ作家の心の軌跡を克明に記録している。
名著と言われる処女エッセー集『それいぬ――正しい乙女になるために』と対をなす、第2の原点たりうるエッセー集である。
【著者紹介】
小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/
内容説明
名著『それいぬ―正しい乙女になるために』から十三年、神に選ばれし作家の慟哭のようなエッセー集。
目次
1年目(V∞REDOMS;澁澤龍彦への ほか)
2年目(生田耕作、大鴉ではなく大雅とでもいうべき;Know ほか)
3年目(Phewはアンチなのか?;嶽本野ばらが、好き! ほか)
4年目(幻想のカリカチュア;個性が大切 ほか)
著者等紹介
嶽本野ばら[タケモトノバラ]
京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ―正しい乙女になるために』でエッセイストデビュー。2000年『ミシン』で小説家デビュー。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が二年連続で三島由紀夫賞候補に。また同年『下妻物語』が映画化され大ヒットとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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