出版社内容情報
東大の最先端頭脳が解く日本の海の可能性
尖閣諸島問題やレアメタル問題、原発事故で、国民は日本の国境の危うさや、資源小国ぶりに愕然とした。経済は衰え、人口は減るばかり。このままで日本はだいじょうぶなのか?
しかし、日本は四周をぐるりと海に囲まれた国であり、そこにたくさんの希望と可能性がある。資源があり、未知のロマンがある。日本は、世界でも有数の海洋大国なのだ。
東京大学海洋アライアンスは、海に関する知見を結集しようと、自然科学のみならず社会科学、人文科学の学者が集合した日本最先端の海洋研究組織。彼らはいま海洋国・日本の将来図を描き出そうとしている。
東京大学海洋アライアンスの研究成果を取材し、豊富な写真、イラストを駆使し、わかりやすく解説。日本の未来が身近な海にあることを解き明かす。日本の領土問題、資源問題の解決法はここにあり!
【編集担当からのおすすめ情報】
日本には広大な海という希望がある。そのことに改めて気づかされるビジュアルブックです。
第1章
日本は世界で6番目に広い
・日本の海の多様性と可能性を解き明かしてきた東大の学者たち
・海からの視線で神話を読む日本史の海洋史観
・どこまでが日本の海なのか? 海の憲法「国連海洋法条約」の規定
・EEZの広さを守る要衝 沖ノ鳥島再生計画
第2章 資源は海にあり
・国連の大陸棚限界委員会への申請による日本の大陸棚の延伸
・海底熱水鉱床に眠るレアアースがものづくり大国・日本の未来を握る
・“燃える氷”メタンハイドレートが握るエネルギーの行方と気候変動の謎
・海の鉄腕アトム・自立型水中ロボットが次々と明らかにする深海の素顔
・原発1380基分のポテンシャル海が作り出す自然エネルギー
・スーパーコンピューターで探る海洋大循環
第3章 多様な海の生物こそ日本の宝
・“磯焼け”の海を豊かな藻場に再生 鉄による海の緑化
・バイオロギングが解き明かす水の中で暮らす生き物の素顔と秘密
・きれいな海か、豊かな海か サイエンスからの提案が必要だ
・新しい海洋生物学が切り開く生命科学への道
・漁村の活性化へ向けた提言 観光との融合で日本の漁村を変える
・日本がマグロを絶滅させないために果たさなければならない役割
・川に住む深海魚・ウナギ 6000kmの旅路を探る
第4章
東北地方太平洋沖地震 その秘密に迫る
・東日本を襲った有史以来最大の地震の秘密
・海に展開される新しい地震観測網
・東北地方太平洋沖地震津波に学ぶ新しい防災体制
知の海を拓く「海の総合シンクタンク」
本書に登場・協力した「東京大学海洋アライアンス」教授陣
内容説明
日本の未来は身近な海にこそあり。秘められた膨大な鉱物資源や生物資源、エネルギーを、海の英知を結集した東京大学海洋アライアンスが解き明かす。
目次
第1章 日本は世界で6番目に広い(日本の海の多様性と可能性を解き明かしてきた東大の学者たち;海からの視線で神話を読む日本史の海洋史観 ほか)
第2章 資源は海にあり(国連の大陸棚限界委員会への申請による日本の大陸棚の延伸;海底熱水鉱床に眠るレアメタルがものづくり大国・日本の未来を握る ほか)
第3章 多様な海の生物こそ日本の宝(“磯焼け”の海を豊かな藻場に再生 鉄による海の緑化;バイオロギングが解き明かす水の中で暮らす生き物の素顔と秘密 ほか)
第4章 東北地方太平洋沖地震その秘密に迫る(東日本を襲った有史以来最大の地震の秘密;海に展開される新しい地震観測網 ほか)