左手一本のシュート―夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093881555
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

死の淵から生還。バスケ少年の復活シュート

希望あふれる高校入学式の3日前。県下No.1のバスケット選手・田中正幸15歳を、脳動静脈奇形による脳出血という悲運が襲った。もうバスケットは無理…その宣告を覆し、正幸は絶望の底で夢を心に誓う。「再び試合のコートに立ってみせる!」。そんな夢が、そして強い意思が、驚愕の復活を生んだ。
高校3年最後の試合。残り3分32秒。悲願の試合に出場コールされる。まだ麻痺の残る走り。右手は上がらない、利き手ではない左手一本だけでシュート。見事きまった! 泣き崩れるベンチ、チームメイト、相手チームの応援席までもが割れんばかりの拍手を送った。そうして、チームの夢、インターハイ出場の切符をも掴んだ…。
本書はこの、1167日に及ぶ涙の軌跡である。
家族、仲間、医師、チームの顧問、学校の先生…みなが一丸となって、「正幸をコートへ」という夢の実現に向かった。彼の言葉が胸に響く。
―――あの出来事は、僕が周りの人に支えられて生かされていることを忘れないために、神様が僕にくれた贈り物だって思っています―――



絶望の底に見つけた夢は、どんな苦境も乗り越えさせてくれる、と痛感する実録である。

内容説明

もう一度バスケットコートに立ちたい―この「夢」が死の淵から奇跡を呼び起こした!15歳の田中正幸君を襲った悲運。絶望の底から這い上がり、望みを叶えるまでの1167日、涙の軌跡。

目次

PROLOGUE いつか、きっと、夢あればこそ。
1 生還
2 縁
3 帰還
4 希望の光
5 勇気
6 左手一本のシュート
7 一枚の写真

著者等紹介

島沢優子[シマザワユウコ]
ノンフィクションライター。筑波大学体育専門学群卒業。英国留学を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。スポーツ記者として、ラグビー、サッカー等を取材。1998年よりフリー。雑誌等で教育関係、スポーツノンフィクションを中心とした精力的な執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

106
なんていい顔で笑うんだろう・・P144厳しい練習後、円陣を組むバスケット部メンバーたち。読み進む中、最初に感じた田中君の笑顔の写真。入学する高校の遠征試合・山梨からはるばる神奈川まで出向いた相手校体育館で脳内出血のため倒れる15歳の田中正幸君。植物状態になる危険高い部位からの出血。昏睡状態から意識は戻るものの、右半身麻痺と、言語障害。数学の基礎はもちろん、県内でトッププレイヤーと呼ばれた自身のバスケの記憶すらおぼろげ。医師からは「バスケはもう無理でしょう」絶望跳ね返したのは「だって、バスケが好きだから」→2015/10/12

ゆみねこ

56
読友「えい きときと」さんの感想から手に。感動で涙が止まりません。田中正幸くんご本人の努力と、彼を支えた周囲の人々。素晴らしい息子を育て上げたお母さんのたくましさ。彼が出場した試合のシーンと、応援するために駆けつけたかつてのチームメイトや関係者たち。困難を乗り越えた彼ならば、きっと立派なバスケ指導者にも、ソーシャルワーカーにもなれるでしょう。これも多くの人に読んでほしい本ですね。2015/09/04

B-Beat

37
◎良い本との出会い。この読メにあらためて感謝。バスケに関しては拘りがあって、肩に力を感じながら読み進めたが、結局のところ涙なしには読み終えることができなかった。高校バスケ名門校の入学式直前の遠征試合で病魔に襲われたエースプレイヤー。そんな彼が高校生活最後となるインターハイ予選の試合で1本のシュートを決めた。その間の彼や彼の周りの人物達の数々のエピソード。背番号は11番だったんだね。あの流川とも同じじゃないか!「いつか、きっと、夢あればこそ」君の両親よりも年長のオジさんだけど、勇気をもらったよ。ありがとう。2015/09/08

かいゆう

30
『人は誰と出会うかによって、人生が変わっていく』その言葉がピッタリな人たちに囲まれていた正幸くん。だけど、周りの人をそういう風にしたのは、正幸くん自身の人柄とこれまでの姿なのでしょうね。きついリハビリ中も弱音を吐くことなく、またコートに復帰するぞ!と諦めない姿が、強いなと思いました。できるも、できないも本人の意思次第。本人の気持ちに寄り添う人たちの姿を見習いたいと思いました。2015/10/07

Nak34

24
電車の中でずっと涙ぐんでいた。ニュージーランド地震で、救助の為に片足を失った少年に、TVインタビュアーが一言。「もう、スポーツができませんね。」すぐさまの呟き、「できるっつうの。」呟いたのは、車イス女子バスケプレイヤー。その旦那も、先日、男子プロバスケプレイヤーを引き連れ、養護学校訪問。できるっつうのプロジェクト始動。一つ、一つ、一人、一人に。意思あれば道あり。2012/12/18

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