羆撃ち

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羆撃ち

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093878401
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

猟だけで生活してみたかった!相棒は純白の北海道犬「フチ」。北海道の大地とアメリカの森を駆け抜けた若き狩人のノンフィクション紀行記。

目次

序章 信じられぬ出来事
1章 若きハンターの誕生
2章 闇からの気配
3章 襲撃された牛舎
4章 火の女神フチ
5章 五感の覚醒
6章 アメリカ武者修業
7章 山の魔物との遭遇
8章 永遠の別れ

著者等紹介

久保俊治[クボトシハル]
1947年小樽市生まれ。20代より、日本で唯一の羆ハンターとなる。75年にアメリカの「アウトフィッターズ・アンド・ガイズ・スクール」に東洋人として初めて入学。76年に帰国後は北海道標津町で牧場を経営しながら猟を続ける。妻と2人の娘との生活を追った北海道放送のテレビドキュメンタリーシリーズ「大草原の少女みゆきちゃん」は大きな話題を呼び、86年度文化庁芸術作品賞ほか各賞を受賞。現在標津町在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

74
よい本に出会えた。猟師のルポかと思っていたら著者の体験が活き活きと描かれている、猟師が動物と対峙するときの気持ちや動物が姿を現すまでに起きる五感がすごく伝わってきた。羆を仕留めた後に自然への敬意や自然の中から得られるもの、その価値とは何かということを感じるという著者の気持ちも描かれており、中盤から登場する猟犬フチとの出会いから共に山で過ごす場面もいい。羆がただ怖い動物として書かれているのではなく強さが前面に出ている。面白さに音楽、テレビつけっぱなしのながら一気読みだったのが残念。静かな所で読む本だと思う。2015/12/20

モルク

73
筆者は日本で唯一の羆のプロハンターだけあって羆との対決シーンは臨場感がある。またそのあとの処理、皮を剥ぎ内臓を取りだし…も、まるでザクザクとナイフの音が聞こえてくるようだ。そして獲物に対する敬意も忘れてはいない。これぞ命をもらって生活をしているというプロハンターの心得だろう。相棒犬フチへの惜しみない愛情と絆、子犬の頃からの猟犬としての教育。資質もあっただろうが、それにまっすぐに答えようとするフチの健気さ、そして悲しい別れに涙する。2018/05/06

とくけんちょ

51
自然と生きる。貪ることを嫌い慎ましく生きる。憧れます。命の危機に晒されることによって、初めて充足感が得られると思ってます。生物の中で圧倒的強者である熊とのやりとり、さらに自然とのやりとり。厳しさを感じる描写は少ないが、命の描写は多く、常に人工物で囲まれた自分を解き放ってくれる。あー、山に行きたい。2023/09/17

アポロ

41
大好きです!読んで良かった!2019/11/21

spatz

38
こんな世界が、生活圏からさほど遠くないところにあったのかと驚愕。森の中に鹿や熊はたしかにいる。目撃情報が連絡網でくるし、バスの乗降を見守り要請がくる。熊狩を生業とする人。体験を語る言葉の迫力(などという言葉では到底及ばぬのだが)、筆の力。猟の相棒フチを語る言葉は愛する人か子を思うかのよう、かつ命懸けの狩につれてゆき、共にその瞬間をわかちあう。ここの感想は多くないが名著だと称されるのがわかる。たしかに、アイヌ犬フチとのかかわりは子どもとの関わりに通じる物がたくさんあった。 2021/04/26

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