内容説明
震度7の大地震が過疎村のリーダーを国会へ送り出した。最後の山古志村長、疾風怒涛の1000日。
目次
第1章 孤立
第2章 全村避難
第3章 オモダチの家
第4章 最後の村長
第5章 国会議員村長
山古志からの手紙
著者等紹介
長島忠美[ナガシマタダヨシ]
自由民主党衆議院議員。1951年、山古志村に生まれる。新潟県立長岡高校、東洋大学経済学部を経て東京の住宅メーカーに就職するも、都会生活になじめず28歳で山古志に帰る。山古志村教育委員、同村議院議員を経験し2000年に村長に初当選。任期2期目に中越大震災に遭遇、連日防災服姿で災害対策の陣頭指揮に当たる姿がメディアを通じて全国に流れ話題になる。2005年3月、長岡市との町村合併により村長退任。引き続き復興事業推進のため長岡市の特別職・復興管理監に就任、被災者・国・県との調整ならびに復興事業のプラン作り等に尽力。2005年8月の衆議院選挙で自由民主党北陸信越ブロック比例代表公認候補として出馬、当選。現在も長岡市内の仮設住宅に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ざっきー
3
【図書館】中越地震からすでに15年。この間にも災害は数限りなく発生し、近年は豪雨が問題となっている今、かつての災害は教訓と成りえる。この本は災害に関わったひとりの人間としての視点が垣間見える。行政長であってもただ一人の人間であり、さらには代表として立ち向かっていかなければならない。淡々とした文章だが、時間が経過したからこそかけたことなのだろう。2019/11/02
chiko
2
中越地震被災者です。すっかり忘れていた当時の記憶が呼び起こされ、涙が出た。過疎化の進む集落に多額の税金を投入する意義等、考えさせられる。故郷はそれぞれの胸の中にあるもので、此処こそ日本の故郷だ!と押し付けるものではないからね。山古志には美しい風景がたくさんあります。スキー場もファミリーにおすすめ。ゲレンデ飯も安くておいしい。最後に長島さんのご冥福をお祈りします。2020/01/20