内容説明
進学塾に、自殺した男から脅迫状が送られてきた。その男は本当に自殺したのか、それとも…。醜聞を嫌う進学塾は、かつて敏腕とうたわれた元警察官に解決を依頼した。
著者等紹介
青木知己[アオキトモミ]
1969年東京都生まれ(千葉県在住)。上智大学文学部国文学科卒後、中学・高校の数学科教員を経て、現在教材出版社勤務。著作に2003年「Y駅発深夜バス」(光文社『新・本格推理03』、翌年、講談社『本格ミステリ04』、『ザ・ベストミステリーズ2004』に収録)、2004年「迷宮の観覧車」(光文社『新・本格推理04』)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
33
軽井沢で小さなペンションを経営している来生の元に、警察官時代の部下が奇妙な依頼に訪れる。大手の進学塾に脅迫状が舞い込み、しかも差出人は2年前に自殺した元講師だと。塾の内情や、テキストの選定など、未知の世界をちょっと垣間見ることが出来てそれなりに楽しめました。でも、さらりと読めた分、すぐに中身を忘れるかも?2014/08/28
ぶんぶん
22
【図書】「Y駅発深夜バス館」が面白かったので、検索してみた。 図書館に予約したけど、ちょっと小振り感が否めない。 どうやら、短編の方がピリッとする作家さんのようだ。 大手の塾をテーマにしたミステリー、主人公の活躍がチマチマしていて躍動感が無い。 元凄腕刑事とは思えないやり方にどうも付いて行けない。 トリックも二組の姉弟を当てるのもストーリーを複雑にさせるだけだった。 凄いテクニックを持っているだけに残念。 教材の薀蓄が有るのは、今の勤務先と関係が有りそうで微笑ましい。 やっぱり、短編が良いなあ。2024/05/01
ふたば
4
前半だけ電子書籍で無料だったので読んだけど、正直なところ全く期待してなかった。後半の怒濤の伏線回収、ものすごいです。同じ作者の本もっと読みたい。2014/02/06
青雲空
3
初めて読む作家でした。話はしっかり作られているし、設定に無理があるわけでもない。 ただなんか、これといった「売り」みたいなのが欠けた感じで、すぐにストーリーを忘れてしまいそうです。2018/07/12
トリプルアクセル
3
kindle版で読了。以前短編を読んだことがある作家さんだが、本格スピリットがある方だと感じた。伏線やミスディレクションが上手く散りばめられており、犯人の意外性もあった。文章も平易で読みやすく、手堅くまとまった良作。しばらく作品を発表していないようだが、また書いて欲しい。評価:75点2017/03/13
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