内容説明
何かを始めるのに遅すぎることはない!53歳から英語学校に通い、65歳でイギリスにひとり旅を始め、はや13回の武者修行。パワフルでユーモラス、そして長寿社会を悔いなく生きる知恵がいっぱいつまった人生&旅エッセイ。
目次
イギリスひとり旅を始めるまで(私が英語を習いはじめた理由;ひとり旅へのあこがれ)
イギリスひとり旅奮闘記 上(初めてのイギリスひとり旅;ひとり旅ふたたび)
英語のある人生(英語レッスンはジョークとともに;旅で出会った思い出の言葉;嵐の時代;テイク・アクション)
イギリスひとり旅奮闘記 下(ひとり旅再開;友人に囲まれてひとり旅;八十四歳、ひとり旅)
著者等紹介
清川妙[キヨカワタエ]
1921年、山口県生まれ。奈良女高師(現奈良女子大学)文科卒。教職を経たのち文筆活動に入る。古典評論、生き方エッセイ、手紙の書き方など、多方面にわたる執筆や講演会で幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
56
旅好きだった実母と殆ど同い年の著者。母は80歳になった途端、旅に行く気力が無くなったと言ってました。それだけにお元気な事に敬服です。ずっと知的なお仕事を持たれていらっしゃる事、訪ねるからにはと英語を真摯に学ぶ姿勢にも敬服。旅先でも積極的に現地の人々と親しくされてる姿にも敬服。私も旅好きなので、特に心に響き反省したのが「挨拶」です。現地の言葉での基本的な挨拶を調べてますが、せいぜい「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」だけでした。円滑な人間関係の扉は挨拶だと感じ入りました。2016/10/23
マッピー
17
とにかく好奇心旺盛で、前向きで、パワフルな人なのである。英語を勉強し直したのが53歳、そして55歳からはグループレッスンから個人レッスンに切り替える。”今から思えば五十五歳という歳は、なんと若く、未来をたっぷりはらんだ年齢だったことだろう。私は女学生の気分であった。”積極的に人と知り合い、せっかくの縁を大切にし、十何回もイギリス旅行をしたころには、イギリスに知人(友人)がたくさんできていました。このバイタリティには脱帽。私もまた英語を勉強し直したくなってきた。2022/08/24
run
14
なんて可愛い人なんだろう。53歳からの挑戦も素晴らしいし、それを続けていくのはもっとすごいことだと思う。憧れます。元気出ます。これは買って何度も読もう。2015/08/31
kamakama
10
53歳から英語を猛勉強し、単身イギリス旅行を敢行。何度も再訪し、かの地で温かい人間関係を紡ぎ続けた著者の人間力はすばらしい。 その経過を84歳になってまとめあげたのがこの本である。本の中に出てくる幾枚かの著者の写真は若々しく優しげで、こんなふうに年をとりたいという憧れもわいた。 ただ、この幸福そうな笑顔の後ろには、大切なご夫君とご子息を亡くされた悲しみも隠れている。著者の幸福そうな笑顔は、そういった深い悲しみとともに生き続ける著者の精神の強靭さの証明でもあるのだと思った。2011/03/24
けろ
8
1921年生まれ、53歳で英語を習い始め、以後15回イギリスに一人旅をする。著者の世代では稀であろう。図書館で何気なく手に取り「一人でいることがちっとも淋しくなく、むしろ快く愉しく好きでさえあるので、旅もまたおおかたひとり旅である」にひかれた。著者が帰国後に旅先で知り合った人、お世話になった人に丁寧な手紙やカードを送っており、遠い時代の良き日本人を感じた。なぜ旅をするのか。「心を洗い、洗いしごき(略)心はとめどなくシンプルになり透明になっていく」。自分に会うために私もまた旅に出かけたくなった。2020/03/13
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