小学館ヴィジュアル選書
ベルト・モリゾ―ある女性画家の生きた近代

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093875929
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0095

出版社内容情報

印象派画家ベルト・モリゾの初の本格的評伝

女性が、官立美術学校への入学も、裸体デッサンを描くことも許されなかった19世紀末のパリ。女性画家のパイオニアとして、周囲の偏見や無理解と闘い、女性に厳しい社会制度の壁に傷つきながらも、印象派展に活路を見出して「最も正統的な印象派画家」と称されるまでに成功したモリゾ。彼女の直面した現実と様々な問題は、現代にも通じるものがあります。このモリゾの生涯を、代表作をめぐる数々のドラマティックなエピソードを通じてたどっていきます。近代という荒波の中を、一人の芸術家として、女性として、妻として、母として、悩みながらもたくましく生きたモリゾの姿は、読者の深い共感と感動を呼ぶことでしょう。日本初の本格的な評伝です。

ある女性画家の生きた近代

内容説明

女性が、官立美術学校への入学も、裸体デッサンを描くことも許されなかった19世紀末のパリ。周囲の無理解と批判のなかで、マネやルノワールら印象派の画家たちの友情と、愛する夫の支援を受け、「プロの画家」として生き抜いたベルト・モリゾの自負と情熱。

目次

第1章 シモンの家の食事
第2章 モリゾ夫人とその娘 ポンティヨン夫人、あるいは読書
第3章 ゆりかご
第4章 ワイト島のウジェーヌ・マネ
第5章 舞踏会にて、扇を持つ女性
第6章 ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘
第7章 ニースの港
第8章 ベルト・モリゾの肖像
第9章 桜の木
第10章 ジュリー・マネとラエルト

著者等紹介

坂上桂子[サカガミケイコ]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部(美術史専攻)卒業、同大学大学院文学研究科芸術学(美術史専攻)修了。同大学文学学術院助教授。著書『夢と光の画家たち―モデルニテ再考』スカイドア2000年(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Forest

3
ベルト・モリゾというとどうにもエドゥアール・マネとの関係性をクローズアップされがちだが、この本は推測し得る出来事を淡々と述べているといった態で、個人的には好感が持てた。女流画家ながら安易に母子の情愛といったある種の自己投影的なものを描かったのは、彼女の画家としての誇りが感じられて、とても好ましい。2017/09/28

takao

2
ふむ2022/12/08

caster1

2
正直よく知らない画家だったけど、彼女や作品のことに加えて、19世紀当時の女性画家の置かれていた環境も知ることができて面白かった。女性のヌードデッサンを女性が描くのが禁じられていた、って笑えない話だな……2010/10/24

takakomama

1
この本(2006年に出版)が、日本で初めてのモリゾ論だそうで驚きました。モリゾの生涯だけでなく、時代背景やジャポニズムの影響などもよくわかりました。2015/07/24

カタバミ

1
当時の女性の生活や、それによって女性画家の描く絵の題材が限られていたことなど、勉強になることばかりでした。モリゾが画家として生きられたのは夫・ウジェーヌのおかげでもあるのだな、と思いました。2011/10/15

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