出版社内容情報
印象派画家ベルト・モリゾの初の本格的評伝
女性が、官立美術学校への入学も、裸体デッサンを描くことも許されなかった19世紀末のパリ。女性画家のパイオニアとして、周囲の偏見や無理解と闘い、女性に厳しい社会制度の壁に傷つきながらも、印象派展に活路を見出して「最も正統的な印象派画家」と称されるまでに成功したモリゾ。彼女の直面した現実と様々な問題は、現代にも通じるものがあります。このモリゾの生涯を、代表作をめぐる数々のドラマティックなエピソードを通じてたどっていきます。近代という荒波の中を、一人の芸術家として、女性として、妻として、母として、悩みながらもたくましく生きたモリゾの姿は、読者の深い共感と感動を呼ぶことでしょう。日本初の本格的な評伝です。
ある女性画家の生きた近代
内容説明
女性が、官立美術学校への入学も、裸体デッサンを描くことも許されなかった19世紀末のパリ。周囲の無理解と批判のなかで、マネやルノワールら印象派の画家たちの友情と、愛する夫の支援を受け、「プロの画家」として生き抜いたベルト・モリゾの自負と情熱。
目次
第1章 シモンの家の食事
第2章 モリゾ夫人とその娘 ポンティヨン夫人、あるいは読書
第3章 ゆりかご
第4章 ワイト島のウジェーヌ・マネ
第5章 舞踏会にて、扇を持つ女性
第6章 ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘
第7章 ニースの港
第8章 ベルト・モリゾの肖像
第9章 桜の木
第10章 ジュリー・マネとラエルト
著者等紹介
坂上桂子[サカガミケイコ]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部(美術史専攻)卒業、同大学大学院文学研究科芸術学(美術史専攻)修了。同大学文学学術院助教授。著書『夢と光の画家たち―モデルニテ再考』スカイドア2000年(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Forest
takao
caster1
takakomama
カタバミ