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歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093875189
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

異能の音楽家が綴る衝撃の超エッセイ第二弾

 ジャンルを超える多彩な活動と膨大な発言で音楽シーンの最先端を疾走するミュージシャン、菊地成孔。本書は1996年から2004年まで、世紀の変わり目をまたいで世界と文化の様相を鋭く捉えた文章群と、2004年4月に歌舞伎町のホテルで過ごした6日間の記録が交錯する、都市の憂鬱と官能に彩られたエッセイ集だ。音楽、文学、料理、恋愛、セックス、格闘技、言語学、精神分析など、多岐にわたる領域を圧倒的な情報量でカバーする饒舌にして孤独な文体が、読者の五感をヴィヴィッドに刺激する。やはり新宿とジャズを愛する天才写真家、荒木経惟のカバーに包まれて登場する、『スペインの宇宙食』に続く異能音楽家の超エッセイ第2弾。

内容説明

異能の音楽家が捉えた世界の9年間と、新宿歌舞伎町のホテルで過ごした6日間が交錯する。音楽の、文学の、映画の、セックスの、料理の、言語学の、精神分析の、格闘技の、愛と憎しみと生と死の、憂鬱と官能にまみれたアマルガム。饒舌なトリックスターにしてエレガンとアンニュイの司祭、菊地成孔が贈る、待望の第二エッセイ集。

目次

ミスタードーナツのシュトックハウゼン(附・掲載誌編集者との往復書簡)
ブルーザー・ブロディ―同業者に殺された男
タモリ―昼間からすっ裸のガールフレンドは、起きたばかりの僕の隣で「いいとも」を見ながら「ねぇ?タモリも死ぬときがくんのかなあ?来るよね?あたし、信じられない」と言った
小沢健二―『ECLECTIC』を聴いて
カヒミカリィ1―11年目のピアニッシモ
カヒミカリィ2―夢の中でまで彼女が囁いている理由 カヒミ・カリィの最新作『Trapeziste』を巡る余りに図式的な精神分析
タツヤ・オオエ(a.k.a.OE)―OE『HERE AND YOU』ライナーノート
サン・ラー―サン・ラー・アンド・ヒズ・アーケストラ『サン・ソング』ライナーノート
テオ・マセロ―テオ・マセロ『テオ』を巡って
マイルス・デイヴィス1―マイルスの4枚のブートレグを巡って〔ほか〕

著者等紹介

菊地成孔[キクチナルヨシ]
1963年6月14日千葉県銚子市生。音楽家、音楽講師、文筆家。1984年プロデビュー後、サックス、キーボード、作詞作曲編曲など、膨大なスタジオワークと共に、山下洋輔グループ、ティポグラフィカ、グラウンドゼロ等を経て、現在「菊地成孔クインテット・ライヴダブ」「デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン」「SPANK HAPPY」主宰。また、音楽講師としては私塾「ペンギン音楽大学」を主宰、他に東京大学教養学部、アテネ・フランセ映画美学校でも教鞭を取っている。小説家菊地秀行の実弟
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hirayama46

5
雑誌などの様々な媒体に書かれた文章に、大量の解説を書き下ろして一冊にしたもの。やたらと嘘をつきたがる方ですが、縦横無尽の嘘を用いることによって音楽の本当だけを書きたいのかなあ、という印象はあります。意図的に心をこめていない文章が散見されるなか、ラストの弔文はだいぶずるいな、と思いました。10代のころに菊地成孔を読んでいたらわたしの志向もだいぶ変わっていただろうか……などと詮無きことを考えてしまいますね。2019/03/04

ymkmg

4
読み終わってしまった。というのがまず最初の感想。残念、という意味で。まぁ、まだ著作はあるからいいっちゃいいんだけど、藤沢周平の用心棒日月抄シリーズの最終巻を、長らく手をつけずに(つけられずに、かも)置いといたような感覚に近かったんだけど、結局、その求心力に抗えなんだw 内容としては、書評(ちなみにボツになったもの)や雑誌への寄稿文、そして担当者との往復書簡まで載っているので、処女作程の毒々しいまでのパンチ力はなく、読みやすい、と思う。けれど、「優雅なる無視」をくらったという短編小説。あれは、わからんw2016/10/24

クローカ

3
エッセイ集。各所で書き飛ばした短い文章をまとめたもの。『スペインの宇宙食』よりも(さらに)崩してある文章は個人的にイマイチだったけれど、マイルスについて書かれたものはすごく好きでした。「肉声」なんかも良い。なんだかんだで読んじゃうんだよなあ、この人の文章は。2010/03/13

3
今のところ、世界で唯一文章のみで私にディオニュソス的興奮を起こさせる男。(もちろん本人もその音楽もめちゃくちゃかっこいいし、セクシー)2009/07/23

加藤

2
さるブログの記述から『花束みたいな恋をした』のシナリオを立ち読みしたら、長嶋有、柴崎友香、舞城王太郎、佐藤亜紀などの名前に続きとどめをさすかのように"夜電波は聴いてる?"と菅田将暉が発するようで自分はどこまでも類型化された人間のパターンの範疇から逸脱していないなーと興奮した。というか『青春ゾンビ』エピゴーネンの総決算なのだと。それ以上のものがあるかは1日にみて確認したい。いうまでもなくさるブログもありふれた『青春ゾンビ』エピゴーネンのひとつである。基本的に件の記事は滑った寒いジョーク、それ以上でも以下でも2020/11/08

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