出版社内容情報
<全身洋モノ刺青女>と<その同棲相手の博覧強記男>と<タトゥ偏愛部長>と<その他大勢のクセ者ども>が織りなす、ぼくたちの(爆)青春群像劇。出鱈目なフォームから繰り出される豪速球文体の使い手、鮮烈のデビュー。
「盲目の少女にマーガレットを差し出しているフランケンシュタイン」「エッフェル塔の先端にスカートのお尻を引っかけて宙ぶらりんになったままトランペットを吹いている花嫁さん」など全身奇天烈な洋モノのタトゥの女・由果31歳は、勤務先の同僚であるへんてこりんな博覧強記男・健次と同棲をしていた。二人は、いまだに尾崎豊を崇拝しへたくそな下北沢路上弾き語りを続ける美形の男や彼に恋してしまったキリスト絶対主義のお金持ち令嬢、運転が世界一うまいハードボイルドな映画マニアといったクセ者揃いの同僚たちと、どれだけバカで笑える話をネタとして供せられるか、に命をかけて過ごしていた。そこへタトゥ偏愛営業部長が策略を起こし、事態は思わぬ展開を迎える。
内容説明
世界は、ちょっぴりの「愛」と97%の「バカ話」で出来ている。出鱈目なフォームから繰り出される豪速球文体の使い手、鮮烈のデビュー作。
著者等紹介
藤谷治[フジタニオサム]
1963年東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。会社員などを経て、下北沢で独自のこだわりで開いた書店を経営。『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cafe_love
1
独特。それなりにドタバタで面白い。2021/10/08
にやり2世
1
刺青の女の子の話、現実ってそうなのかーと。それでも部長にうんぬんのとこでよかったと、なぜかほほえましく思えた。まさか最後にあの事件と関わるとはね。2014/12/07
nobico
1
このテンション好き。会話にユーモアがある事は素晴らしい。オモシローイ!! コレが彼のデビィー作だけあって、なんか炸裂してます。 テンポも言い回しなんかもすごくイイです。 「下北沢」→「おがたQ、という女」に引き続き「アンダンテ」なんかどんどんハマル感じです。2012/02/10
にのこ
1
僕って誰?っていう疑問も途中から気にならなくなるくらいおもしろかった!テンポアップしすぎてわけわからなくなる(部長がぶっとびつつあるところとか?)こともあったけど 私もモッツァレラチーズな話したいな2012/01/24
eneo
1
一人称小説なのに、誰でもない謎の「僕」...どの登場人物もキャラが立っていて(エキセントリック過ぎとも言う)、ストーリーの疾走感を高めている。こういうビジネスは今ではもう死滅寸前かも。ほんの10年前にはリアルだった設定なのに。そう、物語の日付も重要。すべてのキャラに幸あれ、と祈りたくなる小説。2009/12/09
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