シュピルマンの時計

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093874595
  • NDC分類 762.349
  • Cコード C0098

出版社内容情報

大ヒット映画『戦場のピアニスト』その後の物語。主人公シュピルマンの長男クリスは父の過去をまったく知らず、ただ反発して育ちます。今は日本で暮らす彼が明かす、父のもうひとつの闘い、そして親子の絆とは…。

 世界で大ヒットを記録し、アカデミー各賞を受賞した映画「戦場のピアニスト」。この物語の主人公であるウワディスワフ・シュピルマン氏の長男が書き下ろす、家族のその後の物語です。かつての体験から、子どもたちを心から愛しながらも、うまくつきあえない父親、そして、父の体験をまったく知らずに育ち、ただ反発した息子たちの青春…。家族が味わうことになった、もう一つの戦いを、また、亡き父への尽きぬ思いを、日本で暮らす長男が綴ります。

内容説明

シュピルマンの息子、クリストファー・スピルマンが書き下ろす「父の葛藤」、そして「親子の絆」―「戦場のピアニスト」その後の物語。

目次

第1章 シュピルマン家の誕生
第2章 「普通じゃない」父
第3章 ホーゼンフェルト大尉
第4章 祖国を出て知ること
第5章 父の美学
第6章 時計、そして父の死

著者等紹介

スピルマン,クリストファー・W.A.[スピルマン,クリストファーW.A.][Szpilman,Christopher W.A.]
1951年5月、ポーランド・ワルシャワ生まれ。現在、九州大学、北九州市立大学、九州産業大学非常勤講師。80年、英・ロンドン大学日本学科卒業、85年、米・エール大学大学院修了。専門分野は日本近代政治思想史。論文も多数発表。福岡在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

26
「戦場のピアニスト」の主人公であるウワディスラフ・シュピルマン氏の息子(日本在住)による、父とご本人の人生を振り返る回想記。戦後も国民的音楽家として一線で活躍しながら、戦時中の過酷な体験が影を落としていた様子や、家族との関係などが綴られる。シュピルマンがドイツの将校と出会った建物が残っていることも知った。去年の夏までに知っていれば見に行ったのに~。またワルシャワへ行く用事ができました!( ´∀` ) 詳しい記録はブログに。https://chekosan.exblog.jp/30188162/2020/08/20

きんぎょ

6
現在、著者が教鞭を執る帝京大学の学生には必須で読んでもらいたい。 「人種や国籍で人を判断せず、必ず一個人として人を観て接しなさい」 とあの父上がおっしゃっていたことは、 重たい経験の上で出てきた真実のこもった言葉。そのことを我々にも深く心に留め置きながら、生きて、人と接したいと思う。2016/04/30

アーク

6
「戦場のピアニスト」は初見で衝撃を受けた一冊。その主人公の長男が記したこの本、やっぱり主人公の人となりが浮かび上がって興味深い。映画に描かれていたように衝撃的な体験をしたからこそ、家族に対してやや過干渉気味な接し方をしながらも愛情を絶やさない様子、そして偉大な父親を持ったことで自分自身の道を見つけ出すことに成功した著者、二人の誠実な人柄が伝わってくる。映画が好きだったら読んで損はない一冊。2016/09/17

Mihoko

4
戦場のピアニストの長男の方が書かれた書籍。 自慢話!と思う箇所もありますが、それは私の心の狭さ?!著者の心境を吐露した表現と捉えれば、著者にとって書くことで癒され区切りとなるためのものと考えれば温かさを感じる書。 自分はいかに”生きる”かを振り返られる。2020/10/01

TAGO

4
この本は『戦場のピアニスト 』 シュピルマン のその後の人生を息子 クリストファーW.A.スピルマン の視点から綴ったものです。 ナチスの手から逃れ生き延びたシュピルマンの狂気の体験からくる苦悩は普段は潜在意識下に押さえ込んで生活していても、やはり随所に滲み出てくる。 人間って辛い体験は一生拭い切れないんだろうか。 2016/03/24

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