出版社内容情報
「話せばわかる」「欲しがりません勝つまでは」「もはや戦後ではない」「ジャパン・アズ・ナンバーワン」など21の「名せりふ」をキーワードに時代の貌、庶民の息づかいを描いた昭和史。
流行語は、その時代を的確に映す鏡です。 「話せばわかる?テロルと憲政の神様 昭和7年」「定・吉二人キリ?阿部定と2・26 昭和11年」「欲しがりません勝つまでは?真珠湾とラジオ 昭和16年」「オオ・ミステイク?アプレと悪魔 昭和24年」「もはや戦後ではない?湘南と水俣の海 昭和31年」「とめてくれるなおっかさん?脱走米兵と昭和元禄 昭和43年」「ジャパン・アズ・ナンバーワン?ユートピアの悪夢 昭和54年」「Xデイ?昭和天皇と大正生まれ 昭和64年」と、目次の一部を見ても、昭和を彩った名せりふの中に時代の顔、庶民の息づかいが感じられます。 本書は、「時代を風靡した流行語」をキーワードにして描いた異色の昭和史です。
目次
昭和元年 何が彼女をさうさせたか―鬼熊と浅草六区
昭和四年 山宣一人孤塁を守る―モガと産児制限
昭和七年 話せばわかる―テロルと憲政の神様
昭和八年 サイタサイタサクラガサイタ―東京音頭と転向声明
昭和十一年 定吉二人キリ―恋情とダンコン
昭和十二年 馬鹿は死ななきゃなおらねえ―蘆溝橋と近衛文麿
昭和十五年 ぜいたくは敵だ―セックスと一銭五厘
昭和十九年 進め一億火の玉だ―大本営と流言飛語
昭和二十年 堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ―玉音放送と欲望
昭和二十一年 あっそう―カストリと新憲法〔ほか〕
著者等紹介
斎藤憐[サイトウレン]
劇作家。1940年、朝鮮ピョンヤン生まれ。早稲田大学第二文学部露文科中退。俳優座養成所卒。66年、吉田日出子、串田和美らと劇団自由劇場を結成、戯曲『赤目』『トラストD・E』を発表。70年退団。79年『上海バンスキング』を自由劇場で初演、同年第14回紀伊国屋演劇賞団体賞。80年第24回岸田国士戯曲賞を受賞。97年、『カナリア』で第22回菊田一夫賞
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感想・レビュー
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