住宅顕信全俳句集全実像―夜が淋しくて誰かが笑いはじめた

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093874182
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

出版社内容情報

自由律句俳人・住宅顕信が亡くなって16年。近年、その作品が国内外で話題を呼んでいる・俳句の全てを11の情念に分けて紹介するとともに、闘病、離婚、病床での育児……命懸けで創作に執念を燃やし続けた彼の壮絶な人生をも伝える。

1987年2月、25歳で夭折した自由律句俳人・住宅顕信。白血病で亡くなる前の3年間で280句以上の俳句を詠んだ。近年、その奔放で悲哀を含む作品が国内外で注目されている。限られた命を知っていたのか、病身の我が身に対して、離婚の後、病床で育てながらも遺されていく不憫な我が子に対して、また愛する家族をも詠んだ句は衝撃的で、鮮烈な印象を与える。本書は、未発表句、直筆句を含んだ全ての句を「闘」「哀」「憂」「独」「喜」「愛」「望」「苛」「苦」「想」そして「死」の11の項に分けて紹介するとともに、短くとも懸命に生き抜いた彼の壮絶な人生を紹介していく。全ての句、彼の全実像は、今、悩み迷える混迷の時代に「魂の叫び」として伝わってくる。

目次





住宅顕信アルバム






著者等紹介

住宅顕信[スミタクケンシン]
1961年岡山生まれ。地元中学卒業後、調理師専門学校を経て、岡山市役所勤務。22歳のとき、京都西本願寺で修行、得度する。この頃結婚するも、84年に急性骨髄性白血病を発病。その4カ月後、長男誕生。まもなく離婚。子供を引き取り、病室で育児も。十代後半から、種田山頭火、尾崎放哉に傾倒し、同人誌に投句を始め、入院中に『試作帳』を自費出版。87年に他界。死後、その鮮烈な句が、国内だけでなく海外でも話題になる

池畑秀一[イケハタシュウイチ]
岡山大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こふみ

17
住宅顕信の俳句、初めて読みました。 自由律俳句は まるで 言葉を吐き出したように感じますが、この人の太く短い人生を句にするには この表現方法が似合います。 死を覚悟してからの句は心が重く苦しくなります。 2019/07/10

ハイカラ

8
自由律俳句集。太く短く生きた顕信の思いが感じられる。句の中では「ずぶぬれて犬ころ」「月が青いまっすぐな道をゆく」が好き。2015/11/18

如水

2
住宅顕信の全俳句が記載されている貴重な一品で、作品の中では群を抜いた分析と、小説も交えた非情に読みがいのある書だった。自分は少なくとも良書だと思える。これについてはもう一度読んでいきたい本のひとつである。表紙の句は、因みに自分の好きな顕信の句の3つに入るだろう。2011/01/18

Yuki Maeda

1
水滴のひとつひとつが笑っている顔だ2015/10/28

hechima1106

0
NC

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