出版社内容情報
自由律句俳人・住宅顕信が亡くなって16年。近年、その作品が国内外で話題を呼んでいる・俳句の全てを11の情念に分けて紹介するとともに、闘病、離婚、病床での育児……命懸けで創作に執念を燃やし続けた彼の壮絶な人生をも伝える。
1987年2月、25歳で夭折した自由律句俳人・住宅顕信。白血病で亡くなる前の3年間で280句以上の俳句を詠んだ。近年、その奔放で悲哀を含む作品が国内外で注目されている。限られた命を知っていたのか、病身の我が身に対して、離婚の後、病床で育てながらも遺されていく不憫な我が子に対して、また愛する家族をも詠んだ句は衝撃的で、鮮烈な印象を与える。本書は、未発表句、直筆句を含んだ全ての句を「闘」「哀」「憂」「独」「喜」「愛」「望」「苛」「苦」「想」そして「死」の11の項に分けて紹介するとともに、短くとも懸命に生き抜いた彼の壮絶な人生を紹介していく。全ての句、彼の全実像は、今、悩み迷える混迷の時代に「魂の叫び」として伝わってくる。
目次
闘
哀
憂
独
住宅顕信アルバム
喜
愛
望
苛
苦
想
死
著者等紹介
住宅顕信[スミタクケンシン]
1961年岡山生まれ。地元中学卒業後、調理師専門学校を経て、岡山市役所勤務。22歳のとき、京都西本願寺で修行、得度する。この頃結婚するも、84年に急性骨髄性白血病を発病。その4カ月後、長男誕生。まもなく離婚。子供を引き取り、病室で育児も。十代後半から、種田山頭火、尾崎放哉に傾倒し、同人誌に投句を始め、入院中に『試作帳』を自費出版。87年に他界。死後、その鮮烈な句が、国内だけでなく海外でも話題になる
池畑秀一[イケハタシュウイチ]
岡山大学教授
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こふみ
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hechima1106