出版社内容情報
アメリカを描いた豪胆な日本画家の初の伝記
天才的な画力を持ちながら、日本画壇の閉鎖性に反発し、英語も知らずに渡米し、カリフォルニアで活躍した型破りの日本画家の伝記。今年アメリカでの回顧展で大評判となった男の痛快にして知られざる生涯と作品を紹介。
内容説明
喧嘩も画才もけたはずれの男がいた―幼時からその才能を認められ、兄の薫陶で将来を嘱望されながら日本の画壇の偏狭さに反発し、英語も知らずに筆一本だけ携えて渡米、ヨセミテのダイナミックな風景を初めて描いた日本画家・小圃千浦の知られざる骨太な生涯を描く、著者渾身の評伝。
目次
第1部 少年(時の積層;崩壊する家族 ほか)
第2部 約束の地(大地震;ひたすら前へ ほか)
第3部 暗雲(白紙の前での講義;ライバルの死 ほか)
第4部 敗者の影は持たず(収容所美術学校;トパーズ収容所5‐9‐D ほか)