出版社内容情報
高野山地蔵院所蔵の『高野大師行状図画』全六巻から、空海の生涯の事蹟50場面を選び、弘法大師伝説を尊重しつつ、癒しの作家・立松和平が現代的な角度から書下ろした、オールカラーの弘法大師伝記絵巻物語です。
高野山地蔵院の絵巻『高野大師行状図画』(全6巻)は、鎌倉時代に制作されたもので、弘法大師絵伝としては最古のものである。この中から弘法大師空海のご誕生からご入定までの重要な50名場面を、高野山大本山宝寿院門主で高野山大学名誉教授の松長有慶先生、高野山大学教授の武内孝善先生、そして作家の立松和平さんの三人に選んでいただいた。弘法大師空海は今でも私たちとともに生きておられるし、だれからも慕われている。本書では、各場面ごとに立松和平さんが温かな視点で分り易く平易な物語を書き下した。監修の松長有慶先生の「21世紀に生きる人々にとって日常生活の指針となる新しい弘法大師絵伝の誕生」という言葉通りの本にまとまったと、編集部では自負している。
内容説明
誰からも慕われる弘法大師空海は、今も私たちとともに生きている。作家立松和平がやわらかく温かな視点から弘法大師空海の風景とその人とを描く伝記絵物語。絵巻『高野大師行状図画』の名場面をオールカラーで掲載。
目次
第1章 修行時代(ご誕生;子供の頃;四天王の守護 ほか)
第2章 求法の旅(嵐の中、唐に渡る;大陸に上陸する;長安にはいる ほか)
第3章 世を照らす(三鈷杵を投げる;帰ってきた空海さん;聖徳太子と会う ほか)
著者等紹介
松長有慶[マツナガユウケイ]
1929年和歌山県生まれ。文学博士。高野山大学密教学科卒業、東北大学大学院インド学仏教史学科博士課程修了。高野山大学教授・同学長・同密教文化研究所長を経て、現在、高野山大学名誉教授、高野山大本山宝寿院門主
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年12月15日、栃木県宇都宮市で出生。早稲田大学政治経済学部卒業。1970年、在学中に文学作品『自転車』で第一回早稲田文学新人賞を受賞。卒業後、土木作業員、運転手、魚市場の荷役などの職業を経験したあと、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務した。1979年から文筆活動に専念する。1980年、小説『遠雷』で第二回野間文芸新人賞。1986年、アジア・アフリカ作家会議の「八五年度若い作家のためのロータス賞」。1993年、『卵洗い』で第八回坪田譲治文学賞。1997年、小説『毒―風聞・田中正造』で第五一回毎日出版文化賞受賞
武内孝善[タケウチコウゼン]
1949年愛媛県生まれ。1977年高野山大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、高野山大学教授
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