「いのち」の現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093872959
  • NDC分類 498
  • Cコード C0095

出版社内容情報

病気より人間をみてほしい…。患者と医師の狭間で悩み奮闘する看護婦を通して見えてくる、現代医療・看護の知られざる真実とさまざまな問題。中村玉緒主演のTBS系列連続テレビドラマ同タイトルの原作本。

 中村玉緒主演TBS系列秋の連続ドラマ、「いのちの現場から」原作本。 重症心身障害者の施設で働くベテラン看護婦横溝玲子は、終末期を地方の劣悪な環境の病院で送る義理の両親の看護をとるか、容態が急変しやすい若者の看護をとるかで悩む。6年間に父の見舞いは一度もない重度脳性麻痺の青年や、予算がないからと人員不足のなかで腰痛をおして介助に励む職員の事を考えると心が揺れる。 地域医療を目指す公立病院の新人看護婦原山由希江はがん病棟に配属されるが、失敗の連続と先輩のいじめに自信を失う。だが同業の母や、病気に立ち向かう患者の姿から、生き方の多くのヒントを得て看護婦の仕事に生き甲斐を見出す。 精神病院に勤務する中堅看護婦守田睦子は、アルツハイマー病で分裂症を患う65歳の元社長が、暴れるからと5人の看護婦に押さえつけられ尻も露に浣腸をされる姿に、医療ではなく拷問ではと疑問を持つ。彼女は日頃の経験から「心を病む患者は黙っていても鋭く看護婦を見つめている」と実感している。 国立大付属病院の看護婦2年目の菅原美千代は看護婦として働く母を見て将来を決めた。救命救急に運び込まれた3歳の男児は、既に溺死状態だったが、スタッフの必死の看護で植

内容説明

看護婦たちが“かくありたい”と望んでいる良心的な看護が現場では容易に実現しにくく、“かくありたくない”と思う看護をせざるを得ない現状。そのような矛盾はなぜ起きるのか?いったい今、医療の現場では何が起きつつあるのか?矛盾のしわよせを被るのは結局は患者ではないのか?本書は、これらの現状を知るために看護婦たちのナマの声を一つ一つ拾い上げたものである。

目次

第1章 心ゆれる日々
第2章 新人ナースの目
第3章 非凡なナース
第4章 患者と医師のはざまで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白としろ

1
「その人間性が肌身にしみてわかるのも夜勤の特徴だった」「それにしても看護という仕事はなんと人生訓に満ちていることだろうか」「子どもを複数の手で育てる、ということは、その子の一生に責任を持ってかかわる人間が一人もいないことであり従って誰からも責任を持って育てられていないことと同じではないか」「自分は母親になって初めて、精神科看護に何がもっとも求められているかに気づかされたとも思う。それはほとんど母性愛に近い看護の心であろう、と」2015/12/14

ぱーぷる

0
看護現場の大変さと素晴らしさ、命に係わる仕事、厳しいだけに、「ありがとう」の一言でも救われる。2021/09/20

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