出版社内容情報
シュタイナー教育の研究で著名な子安氏が、ドイツのシュタイナー思想の実践の場をルポルタージュ。難しいと言われるその思想・哲学を平易に紹介。
20年前に刊行した『ミュンヘンの小学生』以来、日本にシュタイナーの思想を紹介し続けている子安美知子さんが、現在では、学校はもとより、一般社会でも広がりを見せているドイツのシュタイナー思想の実践の場を、40日にわたり取材・訪問する。シュタイナーと言うと、教育そして学校と連想されがちだが、現在のドイツでは、農場、銀行、病院をはじめ各方面でシュタイナーの思想は広がりをみせ、思想の実践が行われている。 難解だと言われるシュタイナー思想は、ドイツ社会ではどのようにとらえられ、活かされているのかを、実践者の活動の様子やインタビューを交じえて、子安さんがレポートする。あわせて、シュタイナー思想・哲学を具体的に紹介する。 実践の場のルポと同時に、「取材時のエピソード」「シュタイナー学校の卒業生である子安さんの娘・フミさんとクラスメイトたちとの同窓会」「子安さんと親交があり、シュタイナー学校の卒業生でもある作家ミヒャエル・エンデにまつわる話」なども織り込んだ構成にしてあり、気楽に読みながら、シュタイナー思想の真髄にも触れることができ、彼の思想を具体的に理解できる本である。
内容説明
学校から社会に広がる「自由」への教育。シュタイナー思想実践の場を訪ねた40日の旅。
目次
プロローグ 出発まで
第1章 ミュンヘン―織りなされた出会い
第2章 シュトゥットガルト―シュタイナーと自由ヴァルドルフ学校
第3章 ある授業―三年A組算数エポック
第4章 上級生たち―畑、工房、ディスカッション
第5章 ミヒャエル・エンデとシュタイナー学校
第6章 ボーデン湖畔の障害児学校
第7章 バイオ・ダイナミック農業
第8章 社会に広がるシュタイナー思想
エピローグ 疾風怒濤の四十日