出版社内容情報
実用書 小高~一般
国連「子どもの権利条約」の政府訳はあまりに難解で子どもも大人もお手上げです。この作品は中学生自身が条約を自分のものとして受けとめ、普段の言葉を使って子どもにわかるよう見事に中身を伝えるものです。
アムネスティ・インターナショナル日本支部主催「子どもの権利条約翻訳・創作コンテスト」最優秀賞
内容説明
本書は、’94年アムネスティ・インターナショナル日本支部主催「子どもの権利条約翻訳・創作コンテスト」最優秀賞を受賞した作品をまとめたもので、「むずかしい条約文を、子どもにもわかるように」と、自分たちの言葉で訳したものである。
目次
何歳まで“子ども”なの?
だから、差別なんかだめなんだってば
子どもにいちばんの幸せを、ね
で、国がしなきゃいけないことなんだけど
教えてほしいこと
いのちのこと
名まえがほしい。国の人になりたい
たとえば、ぼくがぼくであること
お父さんお母さんとは、いっしょにくらしたいんだ
で、親に会いたいとき〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
55
子どもの権利を広く公に表明したのが1924年(大正13年)の国際連盟の宣言採択だったから、わずか100年ほどの歴史である。が、現在世界の子どもたちが置かれている状況は、1989年に国際連合が採択した条約内容とはほど遠い。日本国内でも、子どもへの虐待やネグレクト、性犯罪などが頻繁に起きていて、大人が子どもの人権を軽く見ている。1995年初版の本書は、中2の女子生徒2人が条文を日本語訳した、子どもの視点からとらえて表現した素晴らしい「子どもの権利条約」だ。今の子どもも大人も改めて読んでみてほしい。2023/11/20
ryo
13
この訳した中学生すごいなー。巻末のインタビューみると、おそらく受験組でいい学校行ってるんだろうけど、優等生感がない。こどもの純粋な感じが出てていい訳でした。2018/10/07
サン
11
当時、中学二年生が子どもの権利条約を自分たちの言葉でわかりやすく書いたもの。わかりやすいし、読みやすい。一つひとつ丁寧に読みたくなる。巻末のトークも良かった。2018/02/05
毛利武良
7
☆☆☆☆ タイトルの通り、子どもが読めるように書かれているし、大人が読んでも面白い。言葉使いや写真もいい。翻訳した中学生のインタビューも楽しい。2020/07/01
tellme0112
6
権利や自由を使わずに意訳。 後ろのインタビューは、本当に等身大の中学生たちという感じでした。 障害者のところ、適任者が担当したようで、もう一度読み返したい。2017/06/06