出版社内容情報
文壇担当編集者として、数多くの作家たちに接し、あるいは一期一会の出合いを経験した著者が、戦中派の目と心で捉えた、戦後の文壇裏面と作家たちの知られざる素顔を語る、興味尽きないエピソード集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブトムシ
15
1971年(昭和46年)に志賀直哉は、亡くなっています。先日、阿川佐和子さんが、お父さんの阿川弘之さんが志賀直哉の最晩年の門下生だったことから、ランドセルをプレゼントされた話を投稿しました。私の高校時代に、志賀直哉は亡くなっています。この本の著者の森田正治さんは、1953年(昭和28年)から、編集者として志賀直哉とお付き合いがありました。朝刊が来るとテレビ欄に印をつけて、楽しみにして見ていたそうです。野球や相撲などが好きで、長嶋選手や時津山のファンでした。歌手では相良直美、女優では京塚昌子のファンでした。