腐魚の海

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  • サイズ 46判/ページ数 440p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093868068
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夜の海で助けた男は「怪物」だった――

この海はね、きれいだけど、腐っているの――

都内の中堅商社をリストラされた垂水柊一郎は、妻の故郷である暮内町に移住し、漁師として働きはじめた。しかし、妻は義父とともに釣りに出掛けたまま帰らぬ人となってしまう。
二人の死に疑念を抱きつつも何もできず、喪失感を持て余しながら漁に出ていたある夜、柊一郎は海に漂っている男を見つける。「イルナム」と名乗る北朝鮮人のその男を助けたことで、柊一郎の運命は大きく歪んでいく――。

横行する密漁、失踪した漁協事務員、悪しき因習、そして妻と義父の死の謎……。
地方の港町で一体、何が起こっているのか!?
究極の社会派ミステリー!!


【目次】

内容説明

都内の中堅商社をリストラされた垂水柊一郎は、妻の故郷である暮内町に移住し、漁師として働きはじめた。しかし、妻は義父とともに釣りに出掛けたまま帰らぬ人に…。二人の死に疑念を抱きつつも何もできず、喪失感を持て余しながら漁に出ていたある夜、柊一郎は海に漂っている男を見つける。「イルナム」と名乗る北朝鮮人のその男を助けてしまったことで、彼の運命は大きく歪んでいく―。

著者等紹介

月村了衛[ツキムラリョウエ]
1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

162
月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、昭和の社会派ミステリ・アクション大作でした。 主人公が、ご都合主義で、不死身過ぎます(笑) 過疎の漁村で原発立地には、本書と似たようなドラマがあったのかも知れません。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093868062026/09/24

いつでも母さん

133
なんでもありの月村了衛ここに!リストラされ妻の実家で漁師を始めた柊一郎。普通に人助けをしただけだったのに、助けた相手が怪物だった話。そこには妻や舅が死んだ謎から、町の漁師や漁協の闇、ひいては最終処分場を廻る電力会社、行政、政治の絡繰りにその筋の団体の暗躍。彼の国からやって来た怪物の不死身さにドキドキしつつ、のほほんとした柊一郎が生き残る不思議(←そこ?)もうお腹いっぱいになりました。それにしても小さな港町の様子に、こんな漁村が有りそうで暗い気持ちになった。これまたある意味問題提起してるのだ。嗚呼・・2026/10/01

hiace9000

108
社会派月村・「北朝鮮モノ」。シリーズ最狂にして過激で強烈。もう月村さんご自身の身の安全を案じるほどに…。腐魚の海から拾い上げた男・イルナムこそ、この国自らが生み出した〈天罰〉であり〈災厄〉か。この国の深部まで深く突き刺す鋭利な筆鋒は、誰かを悪者にしたり、何かを悪にしてよしとせず、日本国民誰もの身の内にある、無関心や見て見ぬふりという諦観や、世とは社会とは―という達観すら容赦なく切りつけ責め立てる。まさか『土獏…』超えの弾雨降り注ぐ死闘がここで!?の衝撃に戦慄止まらぬ一気読み。本当の恐怖の闇は私たちの傍に。2026/10/01

tan

27
密漁、核ゴミ、ヤクザに政治家に警察の馴れ合いなど様々な裏を暴き立てながら妻と義父の死の真相に迫っていく社会派ミステリー。と思って読んでいたけど、ヤクザも一般人も皆殺しでだんだんとあらぬ方向に…。ラストはイルナムの異常な不死身さに「これってパニックストーリー?」と思うほど現実離れしてしまいました。強運で生き残った二人はこれからどうするのか?中途半端な感じで終わってしまい、不完全燃焼なまま読了しました。2026/09/30

スエ

10
テーマは「密漁」。あらすじを読んでノンフィクション「対馬の海に沈む」を連想したが、執筆のきっかけが同書だったらしい。「対馬の~」の読後に残ったモヤモヤは、なるほどこういうことだったのかと思いながら読み進めていったのだが、最終的には著者得意のヤクザ暴力ドンパチワッショイな展開で、うーむ、序盤のドロッとした怖さのまま終わらせてほしかったな、と。北朝鮮や原発など土地柄外せない要素だったのだろうけれども。エンタメとして読む分には、十分すぎるくらい面白いと思います。2026/09/21

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