山ぎは少し明かりて

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山ぎは少し明かりて

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093867016
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

祖母が守りたかったもの、それは?

瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。大切な人が戦地から帰ってくる日も、村中から祝われながら結婚式を挙げた日も、家で子を産んだ日も、豊かな自然を讃えた山々の景色が、佳代たちを包み込み、見守ってくれていた。あるときそんな瑞ノ瀬村に、ダム建設計画の話が浮上する。佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。佳代は夫の孝光とともに懸命に反対運動に励むが──。
定年退職まで営業部で忙しく働く佳代の娘・雅枝と、海外留学先であるイタリアで「適応障害」になり、1ヶ月と少しで実家に帰ってきてしまった孫・都。湖の底に沈んだ瑞ノ瀬への想いはそれぞれにまったく異なっていた。
大藪春彦賞受賞、吉川英治文学新人賞ノミネートなど、いま最注目の若手作家・辻堂ゆめの最新刊! 都市開発や自然災害で、瞬く間に変わりゆく日本の古き良き故郷(ふるさと)の姿。私たちが得たものと失ったものは、一体何なのか。若き作家が三世代の親子の目を通じ、変わりゆく日本の「故郷」を壮大なスケールで描いた感動作。

内容説明

瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。あるとき、そんな瑞ノ瀬村にダム建設計画の話が浮上する。佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。佳代は愛する夫・孝光とともに、故郷を守ろうと奔走するが―。

著者等紹介

辻堂ゆめ[ツジドウユメ]
1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。2015年、第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビュー。21年『十の輪をくぐる』で第42回吉川英治文学新人賞候補、22年『トリカゴ』で第24回大藪春彦賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

275
辻堂 ゆめは、新作中心に読んでいる作家です。タイトル から、もっとほのぼのとした小説かと思いきや、親子三代瑞ノ瀬村ダム建設計画クロニクル大河家族小説、読み応えがありました。 https://dps.shogakukan.co.jp/yamagihasukoshiakarite/2024/01/29

パトラッシュ

241
辻堂さんは抽斗の多い作家だ。無戸籍者にタイムリープ、コロナ禍や教育虐待と押し潰されそうな状況下で懸命に生きる人びとをテーマとしてきた。新作は日本近現代史が舞台の歴史物で、祖母から母、孫娘と女性三代にわたり時代の流れや風潮に翻弄される姿を描いていく。しかも通常なら年代記的になるところを、孫娘の挫折を発端として過去へ遡る形で一族の秘密に迫る構成が巧み。3人とも幸せを願いながら現実に苦しみ、必死に生きようともがき続ける。愛する人と新しい故郷を見つける道を選ぶ孫の都の姿が、現代人にとって故郷とは何かを訴えてくる。2023/12/12

いつでも母さん

219
三世代の母娘を紡ぐ物語。キーはダムに沈んだ「瑞ノ瀬」という故郷・・佳代を描いた第三章が圧巻。世のため人の為に犠牲になる故郷は湖の底。じわじわと周りから崩されて最後の一人になった佳代を思うに「仕方がない」「そこまで頑なにならなくても」と私の心が揺れるのは傍観者だからだろう。佳代の夫・孝光の死だけが謎として残るが、最期の佳代の手紙には苦しくて切なくて泣けてしまう。佳代と孝光夫婦が眠る瑞ノ瀬の湖は凪て優しいか。2024/01/19

hirokun

150
★5 祖母、母、娘の三代にわたる人生を通じて、時代の変遷に伴う価値観の変化、自然環境、生活環境、住環境の変化を巧みに表現した作品だった。何がその時代に生きる人にとって幸せであるのか。時代が人間に与える影響、根源的に人間の持つ欲望、希望,意思などいろんなことを作品に織り込んでおり、非常に作品に入り込んで読ませてもらった。自然の持つ風景描写は大変美しく感じたが、私たち日本に暮らすものが、どのような暮らし方を選択していくのかは、簡単に決めることが出来ない課題だと思う。2024/01/02

しんたろー

137
昭和初期から現在まで母娘3代に渡る物語…留学に挫折して帰国した大学生・都、都の母でキャリアウーマン・雅枝、ダム建設反対運動を貫いた雅枝の母・佳代…時代を遡りながら彼女らの身に起こった出来事が綴られている。それぞれの視点に共感できるし、語り口の巧さでスイスイ読めた。佳代の章が一番ボリュームがあり、社会的な問題提起も盛り込まれているので読み応えがあった。佳代&孝光の関係が素敵で二人が羨ましいほどなので、終盤の佳代の想いが切なくて何度も涙した。親子愛、夫婦愛、兄弟愛など「愛の物語」として、心に残る秀逸な作品👍2024/06/18

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