ぎんなみ商店街の事件簿 ＳＩＳＴＥＲ編

井上 真偽【著】

小学館（2023/09発売）

• サイズ 46判／ページ数 256p／高さ 19cm
• 商品コード 9784093866903
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

新・読書体験。驚愕のパラレルミステリー！

古き良き商店街で起きた不穏な事件。探偵役は三姉妹と四兄弟、事件と手がかりは同じなのに展開する推理は全く違う!? 〈Brother編〉との「両面読み」がおすすめです！
ぎんなみ商店街に店を構える焼き鳥店「串真佐」の三姉妹、佐々美、都久音、桃。ある日、近所の商店に車が突っ込む事故が発生した。運転手は衝撃で焼き鳥の串が喉に刺さり即死。詮索好きの友人を止めるため、都久音は捜査に乗り出す。まずは事故現場で目撃された謎の人物を捜すことに。（第一話「だから都久音は嘘をつかない」）
交通事故に隠された謎を解いた三姉妹に捜査の依頼が。地元の中学校で起きた器物損壊事件の犯人を捜してほしいというものだ。現場には墨汁がぶちまけられ、焼き鳥の串が「井」の字に置かれていた。これは犯人を示すメッセージなのか、それとも……？（第二話「だから都久音は押し付けない」）
「ミステリーグルメツアーに行く」と言って出掛けた佐々美が行方不明に！？ すわ誘拐、と慌てる都久音は偶然作りかけの脅迫状を見つけてしまう。台風のなか、姉の足跡を追う二人に、商店街のドンこと神山が迫る――。（第三話「だから都久音は心配しない」）


【編集担当からのおすすめ情報】
ドラマ化された『探偵が早すぎる』など、緻密なトリック構築に定評のある井上真偽さんの最新作は、ひとつの事件をふたつの面から暴くという、まさかのパラレルミステリー。もちろん〈Sister編〉だけでも楽しめますが、〈Brother編〉で明らかになる、「もうひとつの真実」で物語はさらなる進化を遂げます。このまったく新しい読書体験を、ぜひお楽しみください！

内容説明

四人で暮らす兄弟が、ぎんなみ商店街で起きた事件に迫る。同じ事件、同じ手がかりを見ているのに、三姉妹とはまったく違う推理の展開に…？

著者等紹介

井上真偽［イノウエマギ］
神奈川県出身、東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理（プレディケット）』で第５１回メフィスト賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[W-G]

作者の得手不得手の問題なのかもしれないが、女性主人公の方が全体的に人物が活きている印象を私は受けた。佐々美を筆頭にお笑い要員がいたせいもあるかもしれない。というか、佐々美が一番のお気に入りキャラ。ラーメン屋の店主など、脇役もsister編での登場場面だとより活気づいて見えた。反面、謎解き部分の甘さはbrother上回ってしまい、結構厳しいロジックも散見される。それぞれ味があって楽しめる連作にはなっていたが、欲をいえば二作通して、もう少し兄弟・姉妹の接点を持たせてクロスオーバーさせてほしかった。

2023/12/03

[starbro]

書店で気になり読みました。井上 真偽、初読です。 まずはSISTER編から、三姉妹ユーモア青春ミステリでした。三姉妹のキャラクターは好いですが、事件は微妙な感じです。しかし、学校で虐められそうな佐々美(ささみ)、都久音(つくね)、桃(もも)何て名づけをしてはいけません（笑）直ぐにBROTHER編を読みたいのですが、図書館の配本の関係で少し間が空きそうです。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09386690

2023/11/05

[はにこ]

brother編に引き続き。姉妹はまた違って良かった。桃が賢くて可愛い。佐々美が一番好きかな。brother編と同じ事件を扱っていても見え方が違うと別の事件のようだった。事件のあらましを知っていても、brother編では見えていなかったものが見えるとまた面白い。神山さんの見え方やラーメン屋の見え方がbrotherもsistarもほぼ一緒なのが笑える。続編あるのかな。

2024/04/03

[やっちゃん]

二作で一つのいわゆる連作長編。ところどころ絡み合って面白いんだけどラストが一つに繋がらなくてモヤモヤするというか。複雑ですっきりしない。どちらから読んでも成立するプロットはそれ自体が凄いことで複雑なのは致し方ないんだけど。

2024/06/20

[たっくん]

レビューはBROTHER編読了後、纏めて興します。

2024/01/04