出版社内容情報
インテリジェンス後進国ニッポンに突如降臨
公安調査庁は、警察や防衛省の情報機関と比べて、ヒトもカネも乏しく、武器すら持たない。そんな最小で最弱の組織に入庁してしまったマンガオタク青年の梶壮太は、戸惑いながらもインテリジェンスの世界に誘われていく。
ある日のジョギング中、ふと目にした看板から中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた国際諜報戦線に足を踏み入れることに――。
<初対面の相手に堂々と身分を名乗れず、所属する組織名を記した名刺も切れない――。公安調査官となって何より戸惑ったのはこのことだった>――『ウルトラ・ダラー』『スギハラ・サバイバル』に続く著者11年振りの新作小説。
内容説明
最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。
著者等紹介
手嶋龍一[テシマリュウイチ]
作家・外交ジャーナリスト。NHKワシントン支局長として2001年の9・11テロに遭遇し、11日間の24時間連続中継を担当。独立後に上梓したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』、続編の『スギハラ・サバイバル』がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
234
以前から気になっていた手嶋 龍一、初読です。もう少しダイナミックな展開があるのかなと思いながら読み進めたのですが、超地味な国際謀略小説でした。タイトル通り、鳴きません。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093866032021/06/19
KAZOO
141
手嶋さんによるインテリジェンス小説です。手嶋さんの本はどちらかというと小説よりも国際情勢に関するドキュメント作品を読んでいるのですが結構インテリジェンス小説を書かれているのですね。この作品では主人公は地味ですが、堂場さんが書く主人公のようにすごい暗記力というか能力があるようです。それをうまく使っての活躍がありますがある事件を解決する役割を果たしますが政府の事情で…。スリーパーになっての今後の活躍を望みたい気がします。2023/04/28
yukision
92
「最小にして最弱の諜報機関」と見なされている日本の公安調査庁。その中の神戸公安調査事務所を舞台に,調査活動を続ける主人公たちが,ちょっとした疑惑を掘り下げていくうちに複雑な国際諜報活動が浮かび上がる。地道にコツコツ調査する姿は派手さは無いものの,リアリティを感じさせる。タイトルの「カッコウ」からは直接内容は想像できなかったが,カッコウの托卵=偽装の技ということらしい。バードウォッチャーとスパイの共通点も面白い。2022/04/24
中玉ケビン砂糖
71
インテリジェンスはまだ生きているのか否や?2024/01/20
うっちー
70
久しぶりの手嶋作品。続編お願いします2021/07/11
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