出版社内容情報
角田ワールド全開!「記憶」をめぐる小説集
<「さがさないで。私はあなたの記憶のなかに消えます」と言って姿を消した妻をさがす旅に出る僕>ーー(表題作)。<初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界を教えてくれた>ーー「父とガムと彼女」。<K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす>ーー「猫男」。<イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにしたーー「水曜日の恋人」ほか4篇。角田光代の小説世界を存分に味わえる読み応えたっぷりの小説集。
内容説明
短篇の名手・角田光代の魅力が溢れる傑作八篇を収録。父とガムと彼女―初子さんは扉のような人だった。小学生だった私に、扉の向こうの世界があることを教えてくれた。/猫男―K和田くんは消しゴムのような男の子だった。他人の弱さに共振して自分をすり減らす。/水曜日の恋人―イワナさんは母の恋人だった。私は、母にふられた彼と遊んであげることにした。/地上発、宇宙経由―大学生・人妻・夫・元恋人。さまざまな男女の過去と現在が織りなす携帯メールの物語。/私はあなたの記憶のなかに―姿を消した妻の書置きを読んで、ぼくは記憶をさかのぼる旅に出た。(ほか三篇)
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年生まれ。主な小説作品に、『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、『対岸の彼女』(直木賞)、『ロック母』(表題作で川端康成文学賞)、『八日目の〓』(中央公論文芸賞)、『ツリーハウス』(伊藤整文学賞)、『紙の月』(柴田錬三郎賞)、『かなたの子』(泉鏡花文学賞)、『私のなかの彼女』(河合隼雄物語賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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