出版社内容情報
警察小説史上最凶のアンチヒーロー誕生!
警視庁には二つの特殊部隊が存在する。SAT(Special Assault Team
内容説明
「教場破り」の末にSAT入隊!目障りな指揮官は拳で制圧!未成年犯罪者を容赦なく射殺!第2回警察小説大賞受賞作。
著者等紹介
鬼田隆治[キダリュウジ]
1974年、神奈川県生まれ。第2回警察小説大賞を受賞した『対極』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
297
SATの中田とSITの谷垣。生き方も考えも対照的な二人の警察官、という設定はすごく魅力的で興味をひかれる。けれども、料理の仕方がちょっと…な感じ。特殊部隊の設定を活かすならば、変に社会派な色はつけず、軍事テロリスト相手に、ひたすらアクションで推した方が良かったであろうし、二人の性格の違いをメインとするなら、一課の刑事として、猟奇殺人をそれぞれの捜査手法で、別個に追っていくような内容の方が際立ったのでは。回収されていないがあまり気にならない伏線もあり、続編が匂わされているが、果たしてここから大化けするか。2020/08/19
えみ
53
心情的には正当な捜査、真っ当な交渉、納得の逮捕。それこそが理想の警察、あるべき姿なのかもしれない。しかし本当にそれが正しいのか、それで救われるのか。警視庁の特殊部隊のSATとSIT、協力し合うはずの二つの組織の悪魔と王子が相見えた時、ざらついた疑念が心に渦巻く。絶望しか見てこなかった者、幸福を知っている者…たった一つの違いが互いを疑心暗鬼にさせ、憎悪の相手となる。特殊部隊の任務遂行に何が優先され、切り捨てられるのかは答えが出ない。ただ、何か当事者達には驕りがあり、その状況に勘違いしてる事だけは間違いない。2020/11/28
海の仙人
31
高校生が警察学校の道場に殴る込むという不穏な展開から物語が口火を切る。SITのエリートとSATの悪魔が,テロ事件に臨場して犯人と対峙しながらも激しくぶつかり合う。警察官として「対極」を生きる二人の運命が交錯していく展開に圧倒され,ムカムカしながらも一気読みでした。2020/09/09
ぴろち
24
帯煽りすぎでは。期待はずれ。2021/11/28
ドッケン
21
警察ものでは異質の内容でした。テーマも勉強になりました。2024/03/23