人面瘡探偵

中山 七里【著】

小学館（2019/11発売）

• サイズ 46判／ページ数 304p／高さ 20cm
• 商品コード 9784093865555
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

人面瘡×相続鑑定士コンビが怪事件に挑む！

相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡が寄生している。六兵は頭脳明晰な彼を”ジンさん”と名付け、何でも相談して生きてきた。
信州随一の山林王である本城家の当主・本城蔵之助が亡くなり、六兵は相続のため現地に派遣される。遺産をめぐって一族に骨肉の争いが起きる中、長男の武一郎夫婦が蔵で焼け死に、次男の孝次が水車小屋で絞殺され、相続人が次々に不可解な死を遂げていく。
幼い息子を連れて出戻った長女の沙夜子、家政婦の久瑠実、料理人の沢崎、顧問弁護士の柊……。さまざまな感情が渦巻く本城家で起きる連続死事件の真相とは!?
六兵は、毒舌なジンさんに叱責されながら二人三脚で事件を追っていく。
切れ者の人面瘡とボンクラな相続鑑定士のコンビが限界集落で怪事件に挑む、現代の横溝正史的ミステリー!!


【編集担当からのおすすめ情報】
毒舌を吐きながら、鮮やかに謎を解き明かす。
その探偵は、人間じゃない――!?
中山七里史上もっとも奇っ怪で、頭脳明晰な探偵が誕生！
『きらら』12月号より、早くも続編の連載がスタートします。

内容説明

相続鑑定士の三津木六兵の右肩には、人面瘡が寄生している。六兵は頭脳明晰な彼を“ジンさん”と名付け、何でも相談して生きてきた。信州随一の山林王である本城家の当主が亡くなり、六兵は遺産鑑定のため現地に派遣される。二束三文だと思われていた山林に価値があると判明した途端、色めき立つ一族。まもなく長男が蔵で、次男が水車小屋で、と相続人が次々に不審死を遂げていく。これは遺産の総取りを目論む者の犯行なのか？ジンさんの指示を受けながら事件を追う六兵がたどり着いたのは、本城家の忌まわしい歴史と因習深い土地の秘密だった。限界集落を舞台に人間の欲と家族の闇をあぶり出す圧巻のミステリー。

著者等紹介

中山七里［ナカヤマシチリ］
１９６１年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第８回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞し、２０１０年にデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[ウッディ]

相続鑑定士の三津木の右肩にある三つの傷口は、まるで人の目と口のような見かけで、人格を持つ人面瘡だった。山林王であったカリスマ社長の急死で、三男一女の相続問題が起こっている信州の旧家の資産鑑定に訪れた三津木の元で、次々と起こる殺人事件の真相は？最初は、人面瘡が話すなんてと 気味が悪かったが、強気で毒舌の人面瘡と気弱な三津木のコンビがユーモラスで、意外と面白かった。事件の真相は、想定内で、障害児の崇裕の行方など消化不良の部分もあったけれど、最後に中山さんらしいどんでん返しがあり、そう来るかという感じだった。

2020/06/30

[ひさか]

きらら2017年11月号〜2018年8月号連載に加筆修正して、2019年11月小学館から刊行。長編。相続鑑定士と右肩の人面瘡で連続殺人事件を解決する話。面白いアイデアで、楽しいですが、展開が冗長で、飽きてしまいました。も少し短いと良かったかも。

2020/12/01

[しんたろー]

タイトルからして「キワモノ？」と思ったが、案外と昔ながらのミステリ…相続鑑定士・三津木と彼に寄生している人面瘡・ジンが遺産鑑定に訪れた山奥の資産家邸で、童話を基にした「見立て連続殺人」が始まった…横溝正史風のおどろおどろしさやジンの毒舌による社会風刺を交えながらテンポ好く進むので飽きずにサクサク読めたが、中山さんマジックに誤魔化されている気もする。数々の名シリーズや佳作を世に送り出した敏腕の余力か、遊び心で書き上げた感がする内容＆結末で、初読み作品にするのは勧められない。でも、シリーズ化しそうだ(苦笑)。

2020/02/22

[いつでも母さん]

読んでいる間、ど根性ガエルが脳内にいた。中山さん、面白いキャラが誕生しました。遺産相続、最後まで一番怖いのは人間だなぁと思っていたら、別な意味で怖いというオチ。きっと続編もありますね？

2019/12/04

[うっちー]

うあああ❓評価難しい。確かに2時間ドラマ、読後感もそれほどスッキリしない

2020/03/06